ちっちっchi
「黒子のバスケ」二次小説です。 管理人の妄想の限り小説を書こうと思います。 ※ホモネタ18禁ネタ多くありますのでご注意ください。また、原作とは一切関係ありません。
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日向も普段は普通に接していたが、バスケの試合の時にお互いの体がぶつかったとき、それは違ってたんだと伊月は気づいた。
日向は伊月から大きく距離をとってしまった。本来ならば近くでパスを出さなければいけない場面でだ。その場にいた水戸部がすぐに間に入って何とか体勢は持ち直した。
それから何度か同じような場面に遭遇した。
伊月は思い切って日向を練習後にロッカーに呼び出した。
「なあ、もう無理なのか?俺たち普通にバスケできないのか?」
伊月の言葉に日向が俯いて唇を噛みしめた。
「すまない」
「すまないじゃなくて、どうすれば今まで通りやれるのか聞いてるんだ」
伊月は眉間にシワをよせて日向に詰め寄った。
日向は思い詰めた顔で俯いたままだった。
伊月はそんな日向の腕を掴むとロッカーを出た。
「おい、どこへ行くんだ?」
日向が驚いて尋ねても伊月は何も言わない。
部活が終わってすっかり辺りは暗くなっていた。それでも伊月はどんどん人気の少ない方向に歩いていった。
ようやく伊月の足が止まったのは暗くて人気のない公園の入口だった。
「こんなところに何しに来たんだよ」
日向が伊月の顔を見ると伊月は唇を噛みしめながら人気のない公園の中に入っていく。
日向も伊月の後を追うように歩いていった。
「この辺で良いか・・・」伊月は芝生の上に座った。
日向は呆然と立ちつくしているとその手首を掴んで引き寄せられた。
「日向、俺覚悟決めたから、今まで通りプレーできないっていうならお前の好きにして良いから」
いきなり頬を染めながら懸命にそう言った。
日向は驚いて伊月の顔をじっと見つめている。
「な、早くしろよ・・・」
しばらく黙って固まっていた日向にしびれを切らしたのか伊月が顔を寄せてくる。
日向は近づく伊月の体を押した。
「そんな、そんなつもりじゃないんだ。もう帰ろう伊月」
そう言って立ち上がると、伊月も立ち上がって日向の肩を掴んだ。
「おい、俺がせっかく覚悟を決めたのに、こんなのって・・・」
伊月が両手で拳を握りしめる。
その手を日向が掴んで手を握りしめた。伊月の手に日向の体温が伝わってくる。
自然に伊月は日向に抱きついた。
「別にお前に恥をかかせるつもりなんかないけど、すげぇ嬉しいんだけど、でも、大事にしたいんだ。伊月のこと」
日向の瞳が真っ直ぐに伊月の瞳を見つめている。
伊月は黙って頷いた。
「わかった。じゃあ明日からちゃんとやれるか?」
「ああ、こうして伊月のこと抱きしめたら落ち着いたよ」
クスッと笑う日向はいつものキャプテンの顔に戻っていた。
<続く>
読了、お疲れさまでした。
web拍手をありがとうございます。
週末はいよいよイベントです。
コピー本できました。
何とか持って行けると思います。
よろしくお願いします
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プロフィール
HN:
るん
性別:
非公開
自己紹介:
黒子のバスケで笠松と桜井が何故かとても好きです。
でも黄瀬や緑間のキセキも好きです。
もちろん火神や青峰の危なっかしいところも好きで
黒子や他の誠凜メンバーも好きです。
でも一番愛しているのは海常です。。。
ちょっとカオスですがよろしければお願いします。
でも黄瀬や緑間のキセキも好きです。
もちろん火神や青峰の危なっかしいところも好きで
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