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ちっちっchi

「黒子のバスケ」二次小説です。 管理人の妄想の限り小説を書こうと思います。 ※ホモネタ18禁ネタ多くありますのでご注意ください。また、原作とは一切関係ありません。

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 「こんなはずじゃなかったのに」黄瀬×高尾 
あきもとさんのマンガ13ページ、るんの小説20ページの合同本です。どちらも18禁です。
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こんなはずじゃなかったのに
(黄瀬涼太×高尾和成)
run
 キセキの世代
身近な存在でありながら未だ全く生態をつかめない奴等
いつだって居場所は自分で作ってきたつもりだけど、ここにいると違和感なしではいられない。
高尾はアメリカから来たストリートバスケットチームを負かすために結成されたドリームチーム。キセキの世代のチームに参加することになった。
そのために彼らの練習に加わっているものの、良く知っているのは緑間くらいで、今だって緑間の隣には居場所があるはずだけど・・・
それも正確には無理矢理入り込んだ居場所だったりする訳で
要するに高尾はここで浮いている存在だった。
「高尾っち、大丈夫?何だかちょっとイメージ違うよね」
そう声をかけられて顔を上げると涼しげな瞳の黄瀬が微笑んでいた。
そうやって声をかけられた女の子はコロッと騙されたりするんだろうな等とどこか客観視しているともう一度声をかけられた。
「ん?どうしたの?俺の顔何か変ッスかね。それより前に会ったときはもっと賑やかな奴かと思ってたけどここに来てからは随分とおとなしいスね」
「いや、そういうんじゃねぇけど、その呼び方」
「ああ・・・だってここにいるってことは高尾っちだって選ばれたメンバーのひとりッスよね。一応俺はそういう人には敬意をはらってそう呼ぶッスよ」
「何だか敬意は感じられないけど・・・まぁ良いか」
「そうスよ。そこは考えるとこじゃないッスから」
黄瀬はそう言いながら笑顔で片手を挙げた。
「ああ、お疲れさまっした」
「お疲れ、あんま無理しないで気楽にね高尾っち」
爽やかな柑橘系の香りは黄瀬がつけているコロンか何かだろうか?
いずれにしてもバスケなんて汗臭いスポーツにはかなりイメージが違う。
「この香り・・・」
「ん、高尾気がついたか?黄瀬の香りなのだよ。男のくせに中学の時から生意気に香水なんかつけてるのだよ」
「中学から・・・」
「ああ、あいつはモデルなんかやっているせいかそういうところには気を使っているらしい」
「真ちゃんはそういうのつけないの?」
「ふん、俺は臭くないからつける必要などないのだよ」
「ぷっ!相変わらずらしい答えをあざーす」
「バカにするな!」
「してないって」
そう言いながらも高尾は笑っていた。
黄瀬のおかげで少し気が楽になったかもしれない。
いつものペースを取り戻しながら体育館を出て行った。
 このチームの練習に参加してから数日が過ぎた。
黄瀬との会話のおかげで少しこのなじみにくいチームにも馴れてきた。
緑間以外にもパスを回すことも難なくできるようになった。
そういう時はやっぱりキセキの世代は伊達じゃないって実感する。
例え多少高尾のコースがズレていたとしても彼らは上手くそれを修正して受け取ることができるのだ。これが秀徳の宮地さん辺りだったら、「てめぇ、しっかりやらねぇとぶっとばすぞ!」などとボールを投げつけられたことだろう。
高尾は額から流れ落ちてくる汗を片手で拭いながら味方の強さに苦笑した。
「今日はここまで!」
ここでもキャプテンを任されている赤司が高く右手を挙げると、一斉に足音が止まった。
キュッとバッシュの音が鳴る。
あ~疲れた。けどまだこのままじゃ足手まといになりかねない。
「あの、少し・・」
「少し残って練習しても良いッスか?」
高尾が手を挙げると、横から黄瀬が一歩前に出ていた。
同時に手を挙げた者同時顔を見合わせる。
「高尾っち?」
「黄瀬・・くん?」
「良いだろう。納得がいくまで練習してかまわないよ」
監督であるリコは今日は誠凜の試合でこっちには来ていなかった。そのため今日の責任は全て赤司に一任されている。
赤司の許可がもらえれば体育館を続けて利用できた。
「最後終わって帰るときは責任を持って鍵を閉めて守衛室に届けるように」
「わかりました」
「わかったッス」
黄瀬と高尾はほぼ同時にそう答えて顔を見合わせた。
ひとりじゃない方が練習もしやすい。
そう思ったのは高尾だけじゃなく、黄瀬も同じだったらしい。
しかし、今日の練習は結構ハードだったけど、黄瀬君も体力あるな。
「高尾っち大丈夫?」
他のメンバーが
体育館から引き上げていく頃、黄瀬は高尾を振り返った。
「これくらい秀徳に比べれば」
「ああ、どこもウインターカップやインターハイ狙う高校は練習もハードッスからね。けど俺達の練習ってそれ以上にきつくないッスか?」
「うん、正直ヤバイね。俺何回も吐きそうだったから。けど、それじゃ緑間や黄瀬君達には迷惑でしょ。一緒にプレイする以上は同じ土俵で勝負できなきゃ意味無いって言うかさ。だから俺は意地でも追いつきたいの」
「そう?高尾っち強いね」
「別に」
何だかやっぱり黄瀬君と話していると落ち着くな。真ちゃんならこんな風にはいかないのにな。優しいのかな?やべっ・・・・
「そろそろ始めようか?」
「そうだね」
高尾はボールを手にゴールへと走り出す。
黄瀬もそれを阻止しようと前に立って邪魔をする。
ボールを取られる前にシュートしようとしても、黄瀬は早かった。
すぐに黄瀬がボールを持っている。
今度は黄瀬がゴールを目指してボールを持って走った。
ドリブルにもコースにも隙がない。
流石に早い。けど、それじゃあダメだ。
高尾は飛び込むように黄瀬の前に回り込んだ。
黄瀬は思いもよらず飛び込んできた高尾を避けようとして体制が崩れた。
「危ない!」
黄瀬は頭から床に叩きつけられそうになる。
しかし、高尾は黄瀬の体に抱きついてかろうじて黄瀬は頭から転倒するのを避けられたが、高尾と一緒に床をごろごろと転がっていた。
ボムボムというボールが床にバウンドする音を聞きながら高尾は恐る恐る目を開けた。
目の前で黄瀬の瞳が揺れていた。
「大丈夫ッスか?痛くない?」
悪いのは高尾の方なのに自分を心配する黄瀬に悪くて目を伏せた。
「俺は大丈夫。それよりごめん。俺が無茶してもう少しで黄瀬君に怪我をさせるところだったよ」
だが黄瀬の腕がギュッと高尾の体を締め付けてきた。
「良かった。高尾っちに何かあったら俺どうして良いかわからなかったッスよ」
何だかムズかゆいようなセリフを言っても様になるのは黄瀬だからだろう。
それよりもこのコロンの香りと揺れる瞳で高尾の体温がなぜか上昇している。
どうしよう・・・わけもわからず鼓動も早い。黄瀬君にこんなの気づかれたら恥ずかしい。
高尾は赤い顔のまま顔を横に逸らした。
「どうしたッスか?顔が少し赤いスね」
黄瀬は高尾の顎を掴むと強引に自分の額を高尾の額に押しつけてきた。
「ん?ちょっと熱?」
黄瀬が近い
そりゃあ熱も上がるって
高尾は両手で黄瀬の体を押しやろうとすると、急に黄瀬の唇が高尾の唇に重ねられた。
えっ?!
何?これどういうこと?!
俺黄瀬君とキスしてる?!
あれ?どうして?!!
高尾は混乱する。
しかし黄瀬の唇の隙間から舌が高尾の唇を開かせて口の中へと入り込んできた。
何か・・・
高尾の口の中を黄瀬の舌が優しく撫でていく。
高尾は全身から力が抜けていく気がした。
ダメだ・・・両腕がいつの間にか黄瀬の首に回されていた。
疲れていたせいか仕掛けられた口づけは濃厚なものへと変わっていく。
「ん・・くっ・・」
次第に何も考えられなくなっていく。
どうして・・・
「高尾っち余計なこと考えないで」
黄瀬が耳元で囁く。
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プロフィール

HN:
るん
性別:
非公開
自己紹介:
黒子のバスケで笠松と桜井が何故かとても好きです。
でも黄瀬や緑間のキセキも好きです。
もちろん火神や青峰の危なっかしいところも好きで
黒子や他の誠凜メンバーも好きです。
でも一番愛しているのは海常です。。。
ちょっとカオスですがよろしければお願いします。

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