ちっちっchi

「黒子のバスケ」二次小説です。管理人の妄想の限り小説を書こうと思います。 ※ホモネタ１８禁ネタ多くありますのでご注意ください。また、原作とは一切関係ありません。

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2024/11/29 (Fri)

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2010/09/16 (Thu)

「碁盤攻め」1

「お疲れさん、案外苦戦したじゃねぇか」

[2回]

桐皇は海常との拙戦の末、ようやく試合を終えた。

桐皇メンバー誰もが無口だったが、若松はまた青峰につっかかる。

その瞬間、選手控え室に冷たい空気が流れ込んだ。

だが桐皇高校バスケ部ではそんな空気も決して珍しいことではなかった。

勝つために編成されたこのチーム員はそれぞれ個人が強いことは強いが、全体のチームワークに関して言えば無に等しい。

バスケットボールはチームプレーのゲームだが、そんなことを気にしなくてもこの桐皇のバスケットチームは勝ち進むことができた。

そのエース的存在は帝光中学出身キセキの世代と言われた青峰大輝。

独自のプレイスタイルを持つこの男に対抗できる相手を今のところ見たことはない。

それでも若松は高ビーな青峰の態度が気に入らず、ことある毎に突っかかっていた。

いつもの光景に青峰も若松を相手にもしない。

青峰はいつものように若松の前を横切ると

「じゃ、お疲れ」と片手を上げて出て行こうとして、振り向いた。

その仕草に若松は息を飲んだ。

「良、早く来い」

青峰は若松ではなくて桜井を呼んだ。ひょこひょこと態度のでかい青峰とは対照的に

「すみませんすみません」

頭を下げながら出てきた桜井が若松の前を通り過ぎようとしたその時

「ちょっと待てよ桜井。お前まで行くことないだろ」

と若松は桜井の手首を掴んだ。

「ひえ～」

桜井は怯えたように若松を見てからまた「すいませ放してください」と頭を下げた。

「ん？！ったくうぜぇ～」と青峰が一度出て行こうとして戻ろうとしたその時

「放したれ」とキャプテンの今吉が若松の手を桜井から放させた。

「ありがとうございます」桜井は若松から離れて青峰の元に足早に行く。

青峰は桜井が来るのを確認すると黙ってドアから出て行った。

「お先です」桜井が皆にそう言って前を歩く青峰に小走りについていった。

「チッ！」若松は面白くなさそうに舌打ちした。

今吉はそんな若松の頭の上に手を乗せた。

「あんま、煽んなや。桜井は諦め」

「別に・・・そんなんじゃ・・けど桜井可愛そうじゃねぇか」

すると今吉はフッと笑う。

「そうやろか・・・」

意味深な笑みが気に入らない若松は着替え終わると、パンッとロッカーの戸を閉めた。

「キャプテン奢れ」

「なんで？」

「桜井いないと飯作れねぇ、クソッ青峰の野郎・・桜井の料理がうまいの知ってやがる」

「そこ？！お前もまだまだやなぁ」

若松は今吉の奥歯にものが引っかかるような言い方が気に入らない。

だから桜井がどうしたって言いたいんだよ・・

と今吉を睨んでいた。

「ああ、もうわかったって」

今吉は財布の中を見てからニッと笑った。

「奢ったら高くつくで、それでもええんか？」

「何訳がわかんないこといってやがる。早く奢れ、腹ぺこだ」

「よし、交渉成立」

今吉はニッコリ笑うと若松の方に手を乗せてロッカールームを後にした。

＜続く＞

読了、お疲れさまでした。
ｗｅｂ拍手をありがとうございます。

やっと今若小説が始まりました。
色々なＣＰの話を同時進行しています。

コメントもありがとうございました。
以下お返事です。以下反転でお読みください。

＞リカ様
こんにちは、はじめましてるんと申します。
日月を読んでいただきましてありがとうございます。
まだ進行形ではございますがラブラブ日月が大好きなので
ずっとイチャイチャしています。
火黒も好きです。
またお時間のあるときにぜひ遊びに来てください。
ありがとうございました(*^_^*)

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