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ちっちっchi

「黒子のバスケ」二次小説です。 管理人の妄想の限り小説を書こうと思います。 ※ホモネタ18禁ネタ多くありますのでご注意ください。また、原作とは一切関係ありません。

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「何見てるの?」

拍手[2回]

高尾は相手のチームの主将に目を奪われたままの動かない緑間に声をかけた。
いつもならすぐに「何でもないのだよ」とか「別に」とか誤魔化すはずの男が、今日に限っては高尾の声も耳に入らないらしい。
「お~い!緑間!」
「高尾、放っておけ」
あまりにうるさい高尾にキャプテンの大坪が止めると
高尾は口を尖らせた。

赤司が緑間に気づいて口元に笑みを浮かべた。
この男の考えていることはいつだってわからないのだよ。
だから俺はあの頃からこうして目が離せなくなる。



「真太郎・・・」
視線に気づいた赤司が教室の自分の席を立って近づいてきた。
慌てて視線を逸らすように手元を見るとその指先に赤司の細い指が触れた。
「きれいな指だね。この指が3Pを決めるんだね」
まただ・・・
「ねぇ、こんなに大切な指なのに保護しなくいもいいの?」
またわからないことを言い出す。
ただ顔を上げて赤司の色の違う瞳を見つめた。
すると赤司は緑間の指先を持ち上げた。
「ほら、爪が割れてる。こんなんじゃ外れるよ」
嫌だ。それ以上何かを言うな・・・
「真太郎。これからはバスケ以外の時はテービングするといいよ」
薄く微笑む赤司の唇が緑間の指先に触れた。
「な、なにをするのだよ」
慌てる緑間に対して更に笑い出した赤司は
「早く爪が治るようにおまじないしたんだ」

本当に何を考えているのかわからないのだよ。
お前のせいで俺はあれからテーピングが外せなくなったのだよ。
まるで魔法使いのような仕草が視線を釘付けにする。


「真ちゃん!」
「ん?高尾か」
「やっと聞こえた。そんなにあの赤司って奴のことが気になるのかよ」
高尾は拗ねたようにそう言った。
「違うのだよ」
もう一度赤司を見ると、赤司はもうこっちを見ていなかった。
爪が割れて赤司がまじないをかけたとき
異例の早さで治った。
単なる偶然なのかもしれないが、俺はあの男がやはりただ者ではないと思っているのだよ。
そんなことを誰かに話してもきっと信じてはもらえないだろう。

「高尾、くだらないこと言ってないで、どっとと勝ってくるのだよ」
「へへっ、真ちゃのツンデレ~」
ベンチを立った緑間の後から高尾も着いていく。


end
 

読了、お疲れ様でした。
web拍手をありがとうございます。

本日イベントに参加された方
お疲れ様でした。
暑い中、当スペースにお越しいただいた方もありがとうございました!

緑間さんと赤司の本誌の話を読むと
もっともっとこの二人のことが知りたくなります(‾◡◡◝)




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プロフィール

HN:
るん
性別:
非公開
自己紹介:
黒子のバスケで笠松と桜井が何故かとても好きです。
でも黄瀬や緑間のキセキも好きです。
もちろん火神や青峰の危なっかしいところも好きで
黒子や他の誠凜メンバーも好きです。
でも一番愛しているのは海常です。。。
ちょっとカオスですがよろしければお願いします。

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