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ちっちっchi

「黒子のバスケ」二次小説です。 管理人の妄想の限り小説を書こうと思います。 ※ホモネタ18禁ネタ多くありますのでご注意ください。また、原作とは一切関係ありません。

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めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に
     雲がくれにし 夜半(よは)の月かな(紫式部)
せっかく久しぶりに逢えたのに、それが貴女だと分かるかどうかのわずかな間にあわただしく帰ってしまわれた。まるで雲間にさっと隠れてしまう夜半の月のように。

タイトルは百人一首の紫式部が詠んだ歌です。
降赤のしっとりしたお話を書いてみたくて冬コミが受かったので冬コミで出したいと思います。
前半かなり過激なシーンやモブ輪姦などがあります。また、18歳以下の方はご覧にならないようご注意ください。

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 「奴が現れたぞ!!」
大きな声で叫ぶ男の声が町中に響き渡る。
歩きながら人だかりができた一件の家の周りで他の人々が口々に囁いていた。
「あれは悪魔の仕業だ」
「体中の血が残っていなかったらしい」
「吸血鬼か?」
「そうかもしれん」
「そんな化け物がいたら夜もおちおち寝てられねぇよ」
「全くだ」
その家の前を通り過ぎるとひとりの男が慌てて家から飛び出してきた。
「あっ、あ、あああああ」
危なくぶつかりそうになった男は地面に両手を着きながら這うように近所の家から飛び出してきた。
そのまま視線を上げてこっちを見た。
「しししししし死んでる!!」
その声を聞いて近くにいた別の男が家の中へ入っていった。
最初に家から飛び出してきた男は腰が抜けたようで座り込んだまま僕の足にしがみついた。
「離してくれないか」
冷静な声でそう言ったが、彼にはその言葉は届いていないらしい。
ただ呆然と僕の瞳をじっと見ている。
やがて後から家に飛び込んだ男が勢いよく出てくると、真っ直ぐにこっちに向かって歩いてきた。それでも彼は僕の足から腕を放さない。
「・・っ・・」
小さく舌打ちをした。
「お前がやったんだろ!」
死体を見て興奮した男の目は血走っていて鬼のような形相をしていた。
足にしがみつく男に向けた言葉に彼は首を何度も左右に振った。
「ちちちちち違う。お、俺じゃない」
あまりに取り乱した彼に対して冷静に彼から離れようとしていた僕に男の視線は向けられた。
「お前・・・その瞳・・・・この国の者ではないな」
やはり思った通り疑いは自分に向けられた。
「お前がやったんだろ」
否定も肯定もしないでいると、いつの間にか体に縄が回された。
足にしがみついていた男は
「待ってよ・・・ち、違うって。彼はただ・・・」
懸命に僕をかばってくれようとした。
それならば、もっと早く僕の足を解放してくれていればこんな目には遭わずに済んだのに・・・
今更どうにもならない。
まぁ、良いさ。
どうせ行き先もわからない。待ってくれる人もいない。
長い孤独だけが待ってるだけの人生。
それなら少しくらい拘束されてもたいくつしのぎくらいにはなるさ。
フッと口元で笑うと縄を回した男は逆上した。
「やっぱりお前が悪魔か!この野郎!」
いきなり腹に鈍い痛みを感じて前向きに体を丸めて倒れ込む。男の靴が腹に食い込んでいた。すると今度は背中を何かで殴られた。急に周りを取り囲んでいた男達があちらこちらから棒などで叩きつけてくる。その痛みに耐えていると横から最初にしがみついた男の声がまたした。
「やめてよ!違うって」
「黙れ!邪魔をするのはコイツの仲間でからか?!」
男が彼に手を振り上げるのを見て咄嗟に体を張って彼をかばった。
「違う・・・こんな奴知らない・・・」
全身が痛い。けどこんなのは別にどうということもない。
横で彼が泣いていた。
「お願い、もうやめて・・・死んじゃうよ。お前達の方が人殺しじゃないか!!」
凜とした彼の声にまた笑みが口元に漏れた。
そうか・・・優しいな。
男達の手が止まった。そのまま腕を抱え上げられてどこかへ連れて行かれる。
きっと暗い牢獄だろう。
「助けに行くよ」
彼の手が僕の手を握った。
「ああ、期待しないで待ってるよ」
期待なんかしないけど誰も待っていないよりはずっとマシだって僕は知っている。
どうせこんなに怖がりなんだから、僕を助けになんか来られないってわかってる。
助けに来られないのは君のせいじゃないし、僕が捕まったのも君が悪いんじゃない。
良いんだ。いつかはきっとこうなるって決まってたんだから。
 ガチャンッ
さんざん痛めつけられた体は硬い石の床に赤司は投げ出された。
同時に重い扉が閉められて鍵がかけられる音がした。
分厚い木の板を組み合わせて鉄の留め金ががっしりと止められている重い扉が閉められた。
扉の上部に僅かに開いた窓にもしっかりと鉄がはめ込まれている。
中は石造りで上の方にやはり鉄がはめ込まれた窓があるだけだった。
手首は後ろで鉄の手錠を填められたままで手首が痛い。
全身から擦り傷だの切り傷から血が出ている。あちこちが殴られて腫れてもいた。
ポツンと置かれたベッドはむき出しで一枚毛布が置かれてあった。
赤司は這い上がるようにしてそのベッドの上に横になった。
少しだけ救われたのは窓のおかげで部屋の中がそれほど湿っぽくなかったことだ。
どうにかこのベッドなら眠ることぐらいはできそうだった。
全身からズキズキと痛みは時間が経てば直るだろう。
しかし、横になった赤司にドアの窓から何者かが声をかけてきた。
「お前が吸血鬼か?フンッ。猿ぐつわも噛ませないなんて不用心な」
男はドアの扉を開けると赤司の口に玉の着いた革製の猿ぐつわを噛ませると頭の後ろでベルトを締めた。
口の自由も奪われた。
男は赤司の顎に人差し指を添えて上を向かせた。
「いいか、これからお前は一生ここで生きていくんだ。簡単に殺したりしない。それよりも屈辱的な人生を過ごさせてやるから覚悟しろ」
この男は僕にどんな恨みがあるのだろう?
ぼんやりと薄れていく意識の中でその男の顔を見上げた。
涼しげな瞳が僅かに細められたのが印象的だった。
僕には救ってくれる神もいない
その現実がおかしくても笑う自由さえ残されていなかった。
***************************************************************************************


「おい、まだ終わってないぞ」
男は赤司の体に己の昂ぶりを埋め込んでいた。
初めて味わう痛みと圧迫感に失神していると男は赤司の体の中に埋め込んだ昂ぶりでその体の奥を何度も打ち付けてきた。
「うっ・・・いっ・・・あっああ」
壁から下げられた皮の手錠に両手を拘束されたまま赤司の体は見知らぬ大きな男に何度も下から突き上げられた。
裸にされた白い足の内側には赤司自身のものなのか、それともこの男のものなのか汗と体液が流れている。
ぐちゃぐちゃという水音とパンパンと肉がぶつかり合う音、相手の男の荒い呼吸だけが乾いた部屋の中に響き渡る。
しばらくそんな状況が続くと、痛みも違和感も次第に自分ではなくなっていくような感覚になっていく。
他人事のように体を投げ打って、ただ早くこの男が赤司の体に飽きて部屋から出ていくことだけを願っていた。
「うっ・・・あぁ」
そんな時、突然男の手が己の屹立した性器を握り込んできて思わず声を上げてしまった。
自分の体が反応している。
嫌でも己の体の浅ましさに悲しくなった。
赤司は俯いたまま小さく笑った。
男が握り込んだ手を上下に擦れば、体が痺れて全身の血がそこに集中していくように熱くなった。
「やっぱりこっちを弄ってやれば後ろを締め付けてきやがる、化け物のくせになかなか良い体してるじゃねぇか」
猿ぐつわを外さないのは、自分が襲われることを恐れているのだろうか。
それなのに男の腰は器用に揺れている。ガクガクと体を揺らされながら男の無骨な手が強く赤司の性器を握り込んで動かしている。
赤司の性器は男の手の中で今にも達してしまいそうにヒクヒクと震えている。
「ちっ、随分気持ちよさそうじゃねぇか・・・お前が良くなってたんじゃ意味無いからな」
男は赤司の性器のくびれをグイッと指で押さえつけた。
「ひっ・・・」
今にも達してしまいそうだったそこを急にせき止められて苦しい。
後ろから何度も打ち付けられる男の刺激にチカチカと目の前に火花が散る。
男は口元を歪めながら片手で赤司の赤く色づいた乳首を摘む。
人差し指と親指で潰すように強く捏ねられるともどかしさに腰が揺れた。
「淫乱な悪魔め。なかなか面白い人形を手に入れたぜ」
男が舌をぺろりと自分の唇を舐めてから赤司に顔を近づけると、耳を舐めはじめた。
不快なはずなのに全身の毛穴が全て開くようなに背筋から痺れていく。
早く解放して欲しい。まずは押さえ込まれた欲望を吐き出してしまいたい。
分厚くて弾力のある男の唇が赤司の耳を吸いながら舌は耳の中まで舐め取っていく。
片方の指でさんざん弄られていた乳首が堅くなっている。男の舌は耳から首筋、鎖骨を伝って尖った乳首をねっとりと舐め上げた。
ザラリと湿った感触に押さえ込まれている性器がドクンと一回り大きくなった。
「苦しそうじゃねぇか。いいぞその顔(つら)」
男の手と舌で追い詰められた赤司の全身に限界が近い。
見開いた瞳から涙が溢れ出していた。
「泣いて懇願すれば達かせてやってもいいぜ」
男は意地悪く赤司の赤い瞳を覗き込んでいる。
濡れた瞳で首を左右に振りながら赤司は男に反抗する。
だが、反抗すればするほどその時間は長引いていった。
はち切れそうな赤司の性器をせき止めている指は緩められることはなかった。
赤司の後ろから突き上げられる男の楔が更に奥を突き上げてくる。
いっそのことこのまま内臓でも突き破って殺してくれた方がどんなに楽だろう・・・
赤司は朦朧となった意識の中で瞼を閉じた。
「強情な悪魔め・・・」
さんざん揺さぶりながら自分の方が持たなくなったらしい。男の指が赤司の性器から外れると同時に赤司はせき止められていた精を勢いよく飛ばした。
男の腹部に赤司の吐き出した飛沫がピュッビュッとかけられる。
男の唇はずっと赤司の乳首に吸い付いたままで
ジンジンと痺れるような疼きが達ったばかりの性器をまた徐々に堅くしていく。
「好き者だなお前」
嘲るようにそう言われて男は思いきり下から奥を突き上げてきた。
「んぐっふっ・・・」
ゆらゆらと体を揺すられて、もう一度性器が堅くなった。
男のものも中で一回り大きくなり、今にもはじけそうになると赤司の細い背中をぎゅっと抱きしめてきた。
「んっ・・・くっっ」
男が低い声を上げながら赤司の体の中にじんわりと熱が広がっていった。
ズルリと男の萎んだ性器が引き抜かれた。同時に足の間に生温かい男の精が流れ出た。
ようやく終わるのかと安心した頃、ドアが開いて別の男が二人入ってきた。
「やっと終わったか・・・おい、こいつ生きてるのかよ」
赤司の髪をつかんで顔を上に向かせるとニヤリと笑った。
「まだまだ夜は始まったばかりだぜ」
二人の男は同時にはいていたズボンの前を緩めだした。
「こんな悪魔さんなら退屈はしねぇぜ」
「あんまり雑に扱うなよ。次使いものにならなくなったらつまらねぇからな」
今まで赤司の中に入っていた男はニヤリと口元を上げて扉の前に立ってそう言うと出て行った。
「こんなにボロボロにしておきながらよく言うぜ」
今度は二人ともさっきの男よりも若くて更に力が強そうだった。
「抵抗すれば腕でも足でも折れちゃうよ」
一人は短髪で黒い髪をしている。もう一人は赤い髪をしている。
二人は赤司を拘束している腕の手錠と口に噛まされた猿ぐつわを外してくれた。
ズルリとからだが石の床に崩れ落ちた。
冷たい石の感触が気持ち良いいと感じたのはつかの間で、すぐに短髪の男が赤司の体を抱き上げた。
<つづく>

遅くなりましたがスパークお疲れさまでした。
当スペースにお越しいただいた方、本をお手にとってくださった方
本当にありがとうございました。
降赤が愛しくてたまりません!また降赤書きます(*^▽^*)
また、拍手ボタンとかコメントとか本当にありがとうございます。
すごくすごく励みになっていますm(_ _)m



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るん
性別:
非公開
自己紹介:
黒子のバスケで笠松と桜井が何故かとても好きです。
でも黄瀬や緑間のキセキも好きです。
もちろん火神や青峰の危なっかしいところも好きで
黒子や他の誠凜メンバーも好きです。
でも一番愛しているのは海常です。。。
ちょっとカオスですがよろしければお願いします。

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