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ちっちっchi

「黒子のバスケ」二次小説です。 管理人の妄想の限り小説を書こうと思います。 ※ホモネタ18禁ネタ多くありますのでご注意ください。また、原作とは一切関係ありません。

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「先輩、聞こえますか?これでも俺すっごく緊張してたんっすよ。ほら、心臓が破裂しそうっす」

※ここからは18歳以上の方のみどうぞ

拍手[2回]


耳を押しあてていた胸の上から顔も近づいて笠松は身動きもとれなくなった。
普通なら歯の浮くような甘い言葉もこの男が囁けば世界は薔薇色に染まる。
けど自分は男だった。最初は黄瀬に流されてこんな関係を続けているけれど、そろそろ卒業も近い。いつまでもこんな関係を続けているつもりもなかった。
笠松は実は今日こそ黄瀬に別れを切り出すつもりだった。
だが、練習からここまで黄瀬は笠松が何かを切り出そうとすると、ふざけてちっとも話を聞こうとしない。まるで言いたいことが先にわかっているかのように言わせない。
結局こんな風にベッドに潜り込んで横になっていた。
やっとチャンスが来たと笠松はぽつりと言ってみた。
「俺はもうすぐ卒業だから、ここから離れようと思っている」
「・・・・」
何度も口づけを落としていた唇がビクンと動いたきり動きが止まった。
笠松は黄瀬がどんな顔をしているのかが怖くて顔を上げて見ることができなかった。
「お前にはあと2年まだ海常での生活が残ってるから、とりあえず行けなかった全国で頑張って欲しい」
「・・・すか」
黄瀬らしくない小さな声が音のない静かな部屋にポツンと響いた。それなのに聞こえないくらい小さかった。その声の大きさに黄瀬の悲しみが集約されている。
「ん?聞こえなかった。何だ」
笠松は聞き返す。
「先輩がいないバスケ部で勝たなきゃならないっすか」
静かに笑いながら黄瀬はまだ小さな声のままだった。
笠松は黄瀬の声を彼の胸で聞いていた。その胸に顔を押しあてたまま、「そうだ」と呟く。我ながら卑怯な言い方だと思う。
「でも先輩、俺会いに行けるんすよね」
黄瀬の声が急に明るくなった。腕の中の笠松の体温に安心したのだろうか。
しかし、笠松はその腕の中で首を横に振った。
「アメリカ行くんだ。バスケ好きだし、どうせ進学するんだったら最後だから向こうの大学でプレイしてみてぇって思ったんだ・・・悪い」
何を黄瀬に謝っているのか自分でもよくわからない。
だが、抱き合っている黄瀬の体温を感じずにはいられなくて、とりあえず謝る。
黄瀬は言葉を失ったまま何も言わない。というよりは何を言ったらいいのかわからないのかもしれない。笠松は怖くて黄瀬の顔が見られなかった。
見なくてもどんな顔をしているのか想像できた。ただ、笠松が黄瀬の顔を見れば彼は恐らく無理にでも笑うに違いない。突然聞かされた別れの言葉に黄瀬は動揺している。
黄瀬の胸から聞こえてくる心音が早くなっていく。
笠松はそんな黄瀬の体に両腕を回した。その腕でぎゅっと黄瀬を抱きしめる。
そして恐る恐る顔を黄瀬の顔に近づけた。
「大丈夫だ黄瀬。お前には俺が色々教えたじゃねぇか。お前だったらこのチームを優勝に導いていける」
「そんな話をしてるんじゃないっすよ先輩」
黄瀬は年下の素顔を隠さずに笠松に甘え続けてくれる。
目に一杯涙をためながら「嫌っす」「行かないでください」等と言う。
素直にそう言われるのはわかっていても、本当にそう言われると後ろ髪を引かれるようで辛かった。
「きせ・・・」
笠松の手が黄瀬の頬に伸びた。
黄瀬のきれいな瞳が真っ直ぐに笠松を映し出す。
笠松はその形の整った唇を自ら塞いだ。
<続く>

読了、お疲れさまでした。
web拍手をありがとうございます。

以下コメントのお返事です。

シャルナーク様
いつもありがとうございます。
黄笠はいいですよね。今回はちょっと切ない系を混ぜたいと思っています。
楽しんでいただけると嬉しいです。
日月は自分では珍しく純情路線の話にしたいと思っています。
また遊びに来てください。ありがとうございました。
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プロフィール

HN:
るん
性別:
非公開
自己紹介:
黒子のバスケで笠松と桜井が何故かとても好きです。
でも黄瀬や緑間のキセキも好きです。
もちろん火神や青峰の危なっかしいところも好きで
黒子や他の誠凜メンバーも好きです。
でも一番愛しているのは海常です。。。
ちょっとカオスですがよろしければお願いします。

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