ちっちっchi
「黒子のバスケ」二次小説です。 管理人の妄想の限り小説を書こうと思います。 ※ホモネタ18禁ネタ多くありますのでご注意ください。また、原作とは一切関係ありません。
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黄瀬に誘われるまま初詣に来た。
毎年正月は家族で過ごしていて、今年も家族で年越しをしたところだった。
「先輩?正月って何か予定あるッスか?」
「別に」
「じゃあ決まりッスね。2日に初詣行かないッスか?」
今まで友達に誘われたことは何度かあったが、家族で過ごすからと断ってきた。
でもさすがに高校生になってからはそれもない。
1年と2年の時はバスケに必死でそんな誘いもなかった。
今年は受験ということもあり、それどころじゃない奴も多い。
結局家で過ごそうと決めていたところに黄瀬からの電話。
「混むんじゃねぇか」
行きたいけど人混みは苦手だった。
「良いところ知ってるんッスよ」
黄瀬はそう言って電話を切った。
翌日、待ち合わせの場所に行くと黄瀬が先に来て待っていた。
ダッフルコートに身を包んで柄物のマフラーを巻いた黄瀬はそれじゃなくても背が高くて目立っているというのに、さすがにモデルらしく決まっていた。
周りにいたカップルの女の子達の視線も何となく黄瀬を見ていた。
「笠松先輩」
ニッコリと微笑みかける黄瀬にどこか居心地が悪くてつい顔を背けてしまう。
「あれ?何か機嫌悪くないッスか?」
「別に」
「先輩昨日から別にっしか言わないッスね」
ニコニコと懐く黄瀬。
ああ、なんとなくこいつの飼い主のような気分になってきた。
「お手」
そう言って手を出すとその手をしっかりと握られた。
あ、そんなつもりじゃなかったのに・・・
周りの視線が気になって顔がカッと熱くなった。
「離せ!このバカッ!」
「あ、やっと先輩らしいッスね」
笑いながらその手を引っ張ってどこかへ歩き出す。
黄瀬に連れられてどこかへ移動をはじめた。
犬の飼い主が犬に引っ張られるなんて、どこのバカ犬だ!
でも・・・
前を歩く黄瀬はニコニコととても嬉しそうだ。
まぁ、いいか・・・
笠松はしばらく黄瀬に引っ張られるまま歩いていった。
「先輩早く早く!」
黄瀬に呼ばれて行ってみてそこで立ち止まった。
「あ・・・」
「ねっ、いいとこでしょ?これ偶然見つけて、正月にどうしても来たかったんッスよ」
そこは高台に有る小さな祠だった。小さな鳥居があり、一応紅白の幕がかけられていた。
でもすばらしかったのはその祠ではなく、その後ろに広がっている海が見える景色。
長い間ここに住んでいたが、近くにこんなに良い場所があるなんて知らなかった。
真冬だと言うのに晴れて日がポカポカと温かい。
「ここなら混まないな」
「でしょ」
黄瀬は自慢気に鼻を鳴らした。
ああ、宝物を見付けた犬みたいだ。
「くっふっ」
思わず噴き出すと、横から黄瀬が
「なんッスか?」
と覗き込んできた。
「別に」
「あ、また別に」
口癖なのかな・・・黄瀬に言われると多いかもしれない。
笑いながら黄瀬の頭を撫でてやるとそれだけで嬉しそうに目を細めた。
「お前は可愛いな」
ついそんなことを言ってしまって、ハッとして口を押さえた。
が、黄瀬の両手は素早く俺の肩を掴んでいた。
まもなく重ねられた黄瀬の唇。
犬のくせに生意気だな。
でも、今日はご褒美にこのくらいは許してやろう。
俺の可愛いワンコだからな。
「今年もよろしくな」
おわり
web拍手をありがとうございました。
嬉しいです。
そして年明けはやはり黄笠からですね。
なぜかワンコ黄瀬と笠松先輩のお話でした^^
黄笠はいいですね~
今年はアニメで動く黄笠が見られるのがすごく楽しみです!!
毎年正月は家族で過ごしていて、今年も家族で年越しをしたところだった。
「先輩?正月って何か予定あるッスか?」
「別に」
「じゃあ決まりッスね。2日に初詣行かないッスか?」
今まで友達に誘われたことは何度かあったが、家族で過ごすからと断ってきた。
でもさすがに高校生になってからはそれもない。
1年と2年の時はバスケに必死でそんな誘いもなかった。
今年は受験ということもあり、それどころじゃない奴も多い。
結局家で過ごそうと決めていたところに黄瀬からの電話。
「混むんじゃねぇか」
行きたいけど人混みは苦手だった。
「良いところ知ってるんッスよ」
黄瀬はそう言って電話を切った。
翌日、待ち合わせの場所に行くと黄瀬が先に来て待っていた。
ダッフルコートに身を包んで柄物のマフラーを巻いた黄瀬はそれじゃなくても背が高くて目立っているというのに、さすがにモデルらしく決まっていた。
周りにいたカップルの女の子達の視線も何となく黄瀬を見ていた。
「笠松先輩」
ニッコリと微笑みかける黄瀬にどこか居心地が悪くてつい顔を背けてしまう。
「あれ?何か機嫌悪くないッスか?」
「別に」
「先輩昨日から別にっしか言わないッスね」
ニコニコと懐く黄瀬。
ああ、なんとなくこいつの飼い主のような気分になってきた。
「お手」
そう言って手を出すとその手をしっかりと握られた。
あ、そんなつもりじゃなかったのに・・・
周りの視線が気になって顔がカッと熱くなった。
「離せ!このバカッ!」
「あ、やっと先輩らしいッスね」
笑いながらその手を引っ張ってどこかへ歩き出す。
黄瀬に連れられてどこかへ移動をはじめた。
犬の飼い主が犬に引っ張られるなんて、どこのバカ犬だ!
でも・・・
前を歩く黄瀬はニコニコととても嬉しそうだ。
まぁ、いいか・・・
笠松はしばらく黄瀬に引っ張られるまま歩いていった。
「先輩早く早く!」
黄瀬に呼ばれて行ってみてそこで立ち止まった。
「あ・・・」
「ねっ、いいとこでしょ?これ偶然見つけて、正月にどうしても来たかったんッスよ」
そこは高台に有る小さな祠だった。小さな鳥居があり、一応紅白の幕がかけられていた。
でもすばらしかったのはその祠ではなく、その後ろに広がっている海が見える景色。
長い間ここに住んでいたが、近くにこんなに良い場所があるなんて知らなかった。
真冬だと言うのに晴れて日がポカポカと温かい。
「ここなら混まないな」
「でしょ」
黄瀬は自慢気に鼻を鳴らした。
ああ、宝物を見付けた犬みたいだ。
「くっふっ」
思わず噴き出すと、横から黄瀬が
「なんッスか?」
と覗き込んできた。
「別に」
「あ、また別に」
口癖なのかな・・・黄瀬に言われると多いかもしれない。
笑いながら黄瀬の頭を撫でてやるとそれだけで嬉しそうに目を細めた。
「お前は可愛いな」
ついそんなことを言ってしまって、ハッとして口を押さえた。
が、黄瀬の両手は素早く俺の肩を掴んでいた。
まもなく重ねられた黄瀬の唇。
犬のくせに生意気だな。
でも、今日はご褒美にこのくらいは許してやろう。
俺の可愛いワンコだからな。
「今年もよろしくな」
おわり
web拍手をありがとうございました。
嬉しいです。
そして年明けはやはり黄笠からですね。
なぜかワンコ黄瀬と笠松先輩のお話でした^^
黄笠はいいですね~
今年はアニメで動く黄笠が見られるのがすごく楽しみです!!
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プロフィール
HN:
るん
性別:
非公開
自己紹介:
黒子のバスケで笠松と桜井が何故かとても好きです。
でも黄瀬や緑間のキセキも好きです。
もちろん火神や青峰の危なっかしいところも好きで
黒子や他の誠凜メンバーも好きです。
でも一番愛しているのは海常です。。。
ちょっとカオスですがよろしければお願いします。
でも黄瀬や緑間のキセキも好きです。
もちろん火神や青峰の危なっかしいところも好きで
黒子や他の誠凜メンバーも好きです。
でも一番愛しているのは海常です。。。
ちょっとカオスですがよろしければお願いします。