ちっちっchi
「黒子のバスケ」二次小説です。 管理人の妄想の限り小説を書こうと思います。 ※ホモネタ18禁ネタ多くありますのでご注意ください。また、原作とは一切関係ありません。
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こんにちは!ご無沙汰してます。
今更ですが、夏コミ受かりました。
本文が完成したのでサンプルを上げたいと思います。
今回もコミケは黄瀬×高尾のマイナーカプです(*^▽^*)
今度のタイトルは
「できちゃったかも」です
そのまま高尾に黄瀬の子供ができちゃったかも!
それまでの濃厚なシーンもありますのでお楽しみに!
真夏だというのにこの部屋の中はエアコンで快適な室温を保っていた。
黄瀬が企業宣伝の仕事の報酬で省エネで人を感知できる最新型エアコンを買ってくれた。
一緒に暮らし始めてから1年が過ぎて、部屋の中は少しずつ物が増え、生活感が増している。
黄瀬がソファーにもたれかかって自分の載っているファッション雑誌をめくっている。
その姿をチラチラと盗み見ながら、黙っていれば格好いいよなぁ~などと思ってしまった。
「あっ、これ」
黄瀬は雑誌の中から何かを見つけたらしく、そのページを開いてこっちに向けた。
よく見ると黄瀬の写った写真の後ろに小さく見覚えのある緑の頭が見えた。
「真ちゃん?」
「和っちさぁ~」
高校のチームメイトの呼び慣れた名を呼ぶと、黄瀬は呆れた顔でため息をついた。
黄瀬は俺が「真ちゃん」と呼ぶことに嫉妬する。
ちょっと頬を膨らませながらこっちを見ている。高尾はプゥッと吹き出した。
ほら、黙っていれば格好良かったのに・・・
それでもそんな表情にさえ胸が締め付けられた。
「いい加減緑間っちのことそんな親しそうに呼ぶのやめないッスか?」
これが嫉妬だと気がつけば自然と顔が熱くなる。
「3年間も毎日のように呼び続けていたんだから、今更呼び方変える方が不自然だって」
嬉しくてもできないこともあるよね。
それでも黄瀬はまだ頬を膨らませながら「え~っ」などと言っている。
そんな顔でも絵になる。
口には出さないけど、黄瀬の顔が好きだ。
「じゃあさ、俺も先輩のこととか幸男っちとかって名前呼びしたら和っちは平気?」
子供かよ!!
「平気・・・・じゃないかも・・・・」
そこで黄瀬はニッと笑った。
「ほらほら~」
2人でケラケラと笑い出す。
そんな些細なことでも楽しい。そしてこのままきっとじゃれ合うんだ。
黄瀬は思ったとおり右手を伸ばしてきた。
「和っち」
急に真剣な瞳が間近にあった。
顔が近づいて唇が触れそうになったところで、両手で黄瀬の体を押した。
「やべっ!!バイト行かなきゃ!!」
「えっぇぇぇぇぇぇ!!!!休めばいいじゃん」
「そんなことできっこない!!」
「もう、和っちは俺よりバイトを取るッスか?」
「うん、悪いな涼ちゃん、続きはまた帰ってきてからな」
高尾はソファーから立ち上がると、黄瀬の手が素早く高尾の手首を掴んで引き寄せられた。
「おいっ!!」
いきなり引き寄せられてバランスを崩した高尾は黄瀬の上に倒れ込んだ。
「和っちゲットッス」
素早く唇を奪われて黄瀬のキスを受け止めた。
柔らかな優しいキスで黄瀬の首に腕を回す。
「ん・・休んで」
「だぁめ!!」
キスの合間に囁いた黄瀬の隙を見つけてその体を引き離した。
「もう!!」
またまた膨れた黄瀬の頬にチュッと軽くキスをしてから離れた。
これ以上したら体が収拾つかなくなるから・・・高尾は黄瀬の手を掴んでから離れていった。
「浮気してやる」
黄瀬はまだ膨れっ面のままだ。
どうせできないくせに・・・と考えてからフッと黒子の顔が思い浮かんだ。
それは何となく嫌だけど・・・あいつ本当に同族嫌悪ってやつかな?
黄瀬も黒子には結構甘いし、今でも黄瀬は黒子のことを好きなのかと思うことが良くある。
「和っち今、黒子っちのこと考えてたッスよね」
うっ、鋭い!!
「図星ッスね。和っちは結構顔に出るからすぐにわかっちゃうんスよ」
黄瀬がニコニコとこっちを見ている。
「で?」
「何ッスか?」
「本当のところどうよ?黒子のこと今でも好き?」
自分自身でそんなことを口にしながら黄瀬が何というか恐くなった。
「なぁ~んちゃって。そんなの涼ちゃんの勝手だよな。俺には関係ないって」
笑いながら高尾は、部屋に戻ってバイトに出かける支度を済ませる。
支度といってもパーカーを着てバッグを持つだけなのですぐに出てくる。
黄瀬は正直だから何も言わずに真面目な顔で高尾を見ていた。
自分で変なこと言ってしまったのに何だかその顔を直視できなかったから逃げ出す。
「とりあえずバイト行ってくるけど、涼ちゃん夕食どうする?」
高尾は肩からバッグを斜めにかけて靴を履くと黄瀬が玄関まで見送りに来た。
「今日は休みだから俺が作るッスよ。和っちは何食べたい?」
ふわりと包み込むような笑顔にさっきまでの話題はどうでも良くなった。
「ん~キムチ」
すると黄瀬は親指を立ててOKの合図を出した。
「またキムチッスか?和っち本当に好きッスね」
「あと、オニオングラタンスープも」
高尾は黄瀬の好物も忘れない。
黄瀬はそれを聞いて微笑んだ。
「もちろん作るッスよ」
こう見えて実は黄瀬は結構器用で料理もうまい。
「それじゃあ、俺バイトの終わったら買ってくるから」
「うん、よろしく」
高尾は近所のスーパーでバイトをしていた。
いつも仕事が終わってからその店で買って帰る。
愛想が良くて人懐っこい性格の高尾はバイト先でも人気者で、先輩社員やパートのおばちゃん達にも可愛がられていた。
そのおかげで色々と得をしていた。
「そんじゃ、行ってきます」
「いってらっしゃい」
黄瀬が笑顔で手を上げると、高尾は玄関のドアを開けて外へ出た。
部屋の外はムッとした熱気でいきなりベタベタした。
部屋の中とは大違いだ。一歩外へ出ると部屋の中がどんなに快適だったか思い知らされる。
それでもバイト行って生活費ぐらい自分で稼がなきゃいけないと思う。
そりゃあ黄瀬はそこそこ人気のモデルで、最近はテレビコマーシャルや俳優の仕事なんかもやっているおかげでそれなりの収入があった。無理して高尾が仕事をする必要などない。
高尾自信が最初から黄瀬の世話になろうとは思っていない。
ルームシェアという立場で始めた同居生活だから二人で同じくらいの生活費は支払うつもりだ。
もちろんこれからもずっとそのつもりだった。
「俺だって男の子なんだから」
ぽつりと呟いてバイト先のスーパーに向かった。
ひとりになると妙にさっきの話題の黒子の事が気になった。
黄瀬は今でも黒子のことを好きなのか?
チクリと胸が痛む。考えなければそれで幸せなはずなのに、どうしても心の片隅にはひっかかっている。
黒子は今、火神のことが好きでその事実は黄瀬も知っている。
だからこそ、黒子が火神にフラれたりしたら黄瀬は黒子のところに行ってしまったりするのだろうか?そんなの何だか悲しい。
わざと冗談交じりに黄瀬に聞いた答えも、恐くて結局聞けなかった。
もしそうじゃなければ即答で「違うッスよ」って笑顔で答えると思っていたのに、結局余計にその疑惑が深まっただけだった。
「聞かなきゃ良かった・・・」
ぽつりと呟くと誰かが高尾の肩を叩いた。
「気楽に行こうぜ」
高尾が振り向くと後ろから歩いてきた木吉が立っていた。
高尾と同じくこのスーパーでバイトをしている。
ふたりはそのままロッカーで素早く着替えてスーパーのバックヤードに行って、品出しの仕事を始めた。
体が大柄でおおらかな性格の彼はパートの主婦達にも人気が高い。
しかし、高尾は彼があまり得意ではなかった。
もともと人の気持ちを感じるのが得意な高尾は、自分の心の中を見抜かれるのが苦手だった。木吉は高尾が思っていることに対して何かを口にすることはなかったが、感覚で感じ取ることがあるらしい。まさしく今声をかけてきたことがその印だ。
「何か悩んでんなら聞くぐらいは聞いてやるぜ」
「別に悩んでないから」
高尾はバックヤードで段ボールを開けて品物を出し始めた。
「じゃあ、涙ぐらい拭けば」
スーッと出された白いタオルに彼の人柄が出ていた。
高尾はようやく自分の頬を涙が伝っていたことに気がついた。
<続きはイベントか書店でお願いします!>
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プロフィール
でも黄瀬や緑間のキセキも好きです。
もちろん火神や青峰の危なっかしいところも好きで
黒子や他の誠凜メンバーも好きです。
でも一番愛しているのは海常です。。。
ちょっとカオスですがよろしければお願いします。