ちっちっchi
「黒子のバスケ」二次小説です。 管理人の妄想の限り小説を書こうと思います。 ※ホモネタ18禁ネタ多くありますのでご注意ください。また、原作とは一切関係ありません。
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3年はあまり授業もないので学校側には何の問題もなかった。
ただ黄瀬だけは泊まりに来いとうるさくて2日間も泊まってしまった。
その間のことはできることなら一生葬り去りたいと思うほど、黄瀬はねちっこく笠松を求めてきた。もう素で顔が見られないくらい恥ずかしい。
だが黄瀬は空港にも見送りには来なかった。
「良かった」
これで後ろ髪を引かれずにアメリカに発つことができる。
笠松は出発ロビーに座ってふと鞄に押し込んできた雑誌を手に取った。
コンビニで見つけてつい手にしてしまったファッション雑誌。
黄瀬が格好いい服を着て笑っている。その表紙を見つめながら
「黙っていればいい男なのかもしれねぇな」等と呟いた。
程なく搭乗のアナウンスが流れ出して、笠松はその雑誌を片手に立ち上がった。
「さて、頑張ってくるか」
自分自身にそう言い聞かせて後ろ髪を引かれる思いを断ち切るようにゴンドラに乗った。
気がつくとジェット機に乗り込んでいた。
フライトの説明や注意が流れて笠松は自分のシートに体を埋めた。
これから少しの間体を動かすことはない。
笠松はひとり長旅に出た。
「黄瀬行かなくて良かったのか?」
部活で先輩が黄瀬にそう言うと黄瀬はトレーニングしながら笑った。
「はい、すぐに帰って来るじゃないッスか」
「まあ、確かにテストを受けに行っただけだからな。でも向こうでクラス準備とか色々あるみたいだから長く滞在するらしいじゃない」
彼の言葉に黄瀬は頷くばかりで何も言わなかった。
今頃飛行機の中ッスよね。少しは俺のこととか考えてくれたらいいのに・・・
まぁそんなの無理ッスよね。
黄瀬はひとりそんなことを考えてクスッと笑った。
だが、毎日のように話しかけて顔を見ていた笠松がいないと黄瀬は本当に寂しいと思った。
誰もいないのについ隣に笑いかけたりしたくなる。
早く帰ってきてくれればいいのに・・・でも向こうの大学に行ったらしばらくこんな風に会えなくなるんだな。
そんなことを考えていると突然大声で黄瀬を呼ぶ声がした。
「黄瀬!!いるか?!」
それは笠松と一緒に部活を引退した森山だった。
いつも慌てたことなど滅多にない森山が血相を変えて体育館に飛び込んできた。
「はい、何ッスか?」きょとんとした黄瀬に走り込んできた森山は息せき切って話し始めた。
「今、またまたテレビ見てたんだけど・・笠松が乗ったジェット機が行方不明になったって」
黄瀬は森山が言っている意味がよくわからなかった。
ん?先輩の乗った飛行機がどうしたって?
「成田を発ってからレーダーから消えたって!!」
・・・・・
つまりそれは絶望的だって言うことを言いたいのだろうか?
まさか先輩に限って俺をひとりになんかするはず・・・
黄瀬の両腕がブルブルと震えだした。
顔を上げて森山の瞳に向けられた黄瀬の瞳の焦点が合っていない。
うそ・・・まさか・・・そんな・・・いやだ・・・
「黄瀬、大丈夫か?」
森山が黄瀬の肩に手を乗せると黄瀬は頷いた。
<続く>
読了、お疲れさまでした。
web拍手をありがとうございます。
ジャンプの展開か悲しすぎて
見られません。。。先輩愛してますって黄瀬にいってほしお
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プロフィール
HN:
るん
性別:
非公開
自己紹介:
黒子のバスケで笠松と桜井が何故かとても好きです。
でも黄瀬や緑間のキセキも好きです。
もちろん火神や青峰の危なっかしいところも好きで
黒子や他の誠凜メンバーも好きです。
でも一番愛しているのは海常です。。。
ちょっとカオスですがよろしければお願いします。
でも黄瀬や緑間のキセキも好きです。
もちろん火神や青峰の危なっかしいところも好きで
黒子や他の誠凜メンバーも好きです。
でも一番愛しているのは海常です。。。
ちょっとカオスですがよろしければお願いします。