ちっちっchi
「黒子のバスケ」二次小説です。 管理人の妄想の限り小説を書こうと思います。 ※ホモネタ18禁ネタ多くありますのでご注意ください。また、原作とは一切関係ありません。
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ポケットの携帯電話の着信音がずっと鳴っていたらしい。
携帯の着信履歴が立て続けに入っていた。母親からと学校からそれから部活の仲間からだった。
「何だ・・少しくらいそっとしておいて欲しいのに・・・」
高尾は携帯電話の番号を押した。
「俺、悪い落ちた。ああやっぱり無理だったわぁ~」
高尾は精一杯普通に話した。
相手の心配する声が余計に辛かった。
「もう少ししたら帰るから・・今?大丈夫だって」
母親の声に今にも泣きそうな衝動を覚えつつ懸命にこらえた。
「じゃあ・・うん夕飯までには帰るから」
高尾が携帯を切った。
また元の静けさが戻ってきた。急に心細く感じられるのは心配する母親の声を聞いてしまったからなのか・・・
携帯を手に持っているとまた着信音が鳴った。
「だからそっとして置いて・・・あ」
着信画面に『真ちゃん』と書かれている。
高尾は少し画面を見つめていたが、携帯のボタンを押した。
「はい」
「どこにいるのだよ高尾」
「わからねぇ、けどきれいな夕日が見えるとこ」
「ふざけてないでちゃんと場所を言うのだよ」
少しだけイラだったような声に高尾は思わず「学校から近くの河原」と答えていた。
「すぐに行くからそれまで動くな」という緑間の言葉に相づちを打った。
「そのまま切るな」と緑間に言われて呆然と受話器を耳に当てながら立っていた。
「今、水門が見えるけどその近く?」
「うん少し先に見えるけど」
「わかった。そこを動くな」
緑間に動くなと言われると高尾の体は不思議と動けなくなる。
まるで魔法にでもかけられているように、緑間のいいなりになった。
「真ちゃん・・・」
その声を聞いたら会いたくてたまらなくなった。
やっぱりオーストラリアなんか行きたくはない。浪人しても真ちゃんと同じ高校に行きたい。
「高尾!!」
程なく電話と実際の声が同時に聞こえてくる。
「真ちゃん」
高尾が声のする方を振り向くと珍しく額に汗を滲ませた緑間が走ってきた。
すぐに高尾の腕を掴んだ緑間は高尾の腕を引っ張った。
「早く来るのだよ」
「どこへ」
「どこでもいいから」
そう言われて緑間に引っ張られて川沿いを小走りした。
<続く>
読了、お疲れさまでした。
web拍手をありがとうございます。
今週のジャンプが楽しみです。←まだ読んでない
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プロフィール
HN:
るん
性別:
非公開
自己紹介:
黒子のバスケで笠松と桜井が何故かとても好きです。
でも黄瀬や緑間のキセキも好きです。
もちろん火神や青峰の危なっかしいところも好きで
黒子や他の誠凜メンバーも好きです。
でも一番愛しているのは海常です。。。
ちょっとカオスですがよろしければお願いします。
でも黄瀬や緑間のキセキも好きです。
もちろん火神や青峰の危なっかしいところも好きで
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