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ちっちっchi

「黒子のバスケ」二次小説です。 管理人の妄想の限り小説を書こうと思います。 ※ホモネタ18禁ネタ多くありますのでご注意ください。また、原作とは一切関係ありません。

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「室ちん」

拍手[2回]

紫原もカバンをしょってそのまま玄関を出てくる。
「おはよう」
「おはよう」
氷室からそう言うとオウム返しのように同じ言葉で挨拶してきた。
いつもの気怠い顔から、コンビニの袋を見て嬉しそうに笑った。
「おっ、すげぇ!これがカシス風味のチョコかぁ~、さすが室ちん大好き」
お菓子が好きなのか氷室を好きなのかよくわからない紫原だが、無邪気に笑う顔を見ていたらそんなことはどうでもよくなった。
歩きながら早速袋の中から駄菓子を取り出すと食べ始める。
「敦、食べるのは良いけど、ゴミとか散らかすなよ」
「室ちんってお母さんみたいだね」
その言葉に苦笑しながら歩いていくと、見覚えのある男が歩いていた。
「あっ、黒ちんだ!」
紫原は嬉しそうに彼に駆け寄っていく。
その姿を少しだけ離れた場所から氷室が見ていた。
紫原は楽しそうに黒子に話しかけていた。
一方黒子の方の表情は全く変わらない。
あんな無表情な奴のどこがいいんだか・・・
氷室はそんなことを思いながら、黒子の周りに視線を走らせた。
大我はいつも黒子と一緒にいることが多い。
だから今も近くにいるんじゃないかと探した。
だが、残念ながら火神の姿は見あたらなかった。
「すみません。火神君ならもう学校にいると思います」
氷室の視線に気づいた黒子は振り向きながら、それでもまだ無表情なまま
氷室の顔を見た。
「いや、別に俺は・・・」
氷室が紫原と視線を合わせた。
紫原はわざと黒子の肩に腕を回す。背の高い紫原が小柄の黒子に肩を組むとまるで恋人同士の男女に見えた。
氷室の表情も変わらない。
決して黒子のことばかりはいえない。
ところが氷室は紫原の腕を掴むと黒子から引き離した。
紫原の垂れた目尻が更に下がった。
「あれれ、室ちん嫉妬しちゃった?」
「バカなこと言ってないで早く行こう」
氷室は先になって歩き出した。
紫原がフッと笑うと黒子は小さくため息をついた。
「あいかわらずですね」

<続く>


読了、お疲れさまでした。
web拍手をありがとうございました。

黒子と紫原は似ているから火神は惹かれたんでしょうか?^^
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プロフィール

HN:
るん
性別:
非公開
自己紹介:
黒子のバスケで笠松と桜井が何故かとても好きです。
でも黄瀬や緑間のキセキも好きです。
もちろん火神や青峰の危なっかしいところも好きで
黒子や他の誠凜メンバーも好きです。
でも一番愛しているのは海常です。。。
ちょっとカオスですがよろしければお願いします。

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