ちっちっchi
「黒子のバスケ」二次小説です。 管理人の妄想の限り小説を書こうと思います。 ※ホモネタ18禁ネタ多くありますのでご注意ください。また、原作とは一切関係ありません。
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卒業証書ってただの紙切れなのに、やたらと重い。
3年間過ごしてきた校舎と体育館。
特に体育館は校舎よりもいた時間が長いかもしれない。
最後にもう一回体育館を見たくて教室から渡り廊下を歩いていると下級生の女の子に声をかけられた。
「春日先輩ですよね」
「そうだけど・・・」
知らない女の子だった。
「あの・・・卒業おめでとうございます!私女子バレー部の○○といいます。いつもバスケ部の春日先輩のこと見ていて、すごくファンでした!これお祝いです!どうぞ!」
いきなり小さなブーケを差し出してきた。
赤やピンク、黄色や白の色とりどりのガーベラのブーケはすごくきれいで春日はニッコリと微笑んだ。
「ありがとう」
「いいえ・・・それではお元気で!」
「うん、君もね」
春日がそう言うと彼女は着た方向へ引き返していった。
春日はもらった花を片手にまた歩いていると、今度は数人の女子が固まっていた。
「あのバスケ部の春日先輩ですよね」
「君達は女バスの?」
今度は春日も見覚えのある子達だった。
さすがに隣のコートで練習する女子バスケの顔くらいは覚えていた。
「はい、ご卒業おめでとうございます!」
はきはきとした女の子がそう言うとあわせて他の子達も
「おめでとうございます」
と言った。
それから数人の女子は一人の女の子を小突いて、その子が春日の前に押し出されてきた。
「やめてよ、もう、いいって」
押し出された女の子は困ったように真っ赤になっている。
「ああ、これかな?」
春日は制服のボタンをポケットから出した。
それを見た周りの子達の方が嬉しそうな顔をする。
「やったぁ!!○○やったね」
彼女は更に真っ赤になってもう何も言えない。
ロボットのようにかくかくと動いて春日の手のひらの上に載せられているボタンに手を伸ばしていく。
「は、はい、あああありがとうございます。どうぞ・・・お元気で・・・」
その言葉を言うのが精一杯なのか彼女はようやくそのボタンを手にした。
そのまま両手で自分の胸に押しつけた。
「大切にします」
それを見て春日はまた微笑んだ。
「うん、そうしてくれると嬉しいよ。あと、バスケ頑張ってね」
春日の手のひらが彼女の頭の上に乗せられた。
彼女は照れくさそうに赤くなっていると周りの女子達に冷やかされながら去って行く。
<後編へ続く>
読了、お疲れさまでした。
web拍手をありがとうございます。
卒業シーズンと言うことで卒業の話を考えてみました。
一番最初に浮かんだのは岩村と春日。
卒業をテーマに前後編の2話で続けて掲載したいと思います。
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プロフィール
HN:
るん
性別:
非公開
自己紹介:
黒子のバスケで笠松と桜井が何故かとても好きです。
でも黄瀬や緑間のキセキも好きです。
もちろん火神や青峰の危なっかしいところも好きで
黒子や他の誠凜メンバーも好きです。
でも一番愛しているのは海常です。。。
ちょっとカオスですがよろしければお願いします。
でも黄瀬や緑間のキセキも好きです。
もちろん火神や青峰の危なっかしいところも好きで
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