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ちっちっchi

「黒子のバスケ」二次小説です。 管理人の妄想の限り小説を書こうと思います。 ※ホモネタ18禁ネタ多くありますのでご注意ください。また、原作とは一切関係ありません。

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「イタッ!」

拍手[4回]

「あ、こめん」
満員電車の中で足を踏まれた火神と、間違って火神の足を踏んでしまった氷室は苦笑した。
「それにしてもやっぱり東京はすごい人だね」
氷室は火神にそう言いながらどんどん遠くなっていく。
火神は手を伸ばして氷室の腕を掴んだ。
「もうすぐ下りるから、迷子にならないでくれ」
氷室は微笑んだ。
火神はそのまま氷室の腕を捕まえたまま電車に乗っていた。
やがて火神の住んでいる家のある駅に到着すると、火神は氷室の腕を掴んだままホームに下りた。
「タイガもう大丈夫だから」
火神の顔を見上げながらまた苦笑いする氷室に、火神はため息をついた。
「だめ、辰也はボーとしてるところがあるから、このまま家まで連れて帰るよ」
と二の腕を掴まれたまま改札を抜ける。
いい加減駅を出れば大丈夫だろうと氷室は思いながら、駅を出たすぐにパン屋があった。
「ん~良い匂いだ。タイガパン食べる?」
「いいから」
店に入ろうとする氷室の腕を掴んだまま、火神は店の前を通り過ぎた。
しばらくすると今度はケーキ屋が見える。
「タイガケーキは?」
「いいって」
火神はそのまままた通り過ぎる。
今度はおしゃれな花屋があった。
まさか花なんかに興味を示さないだろうと思っていると、氷室は思ったとおり花屋にも立ち寄ろうとする。
「はいはい・・・」
全てを通り越して火神の住むマンションの下に来ると、そこにはコンビニがあった。
「辰也、ここならいいから」
火神がようやく氷室の腕を放すと、氷室はまた苦笑する。
「敦じゃないから俺はここには用がないな」
「何だよ」
火神が文句を言いたそうにマンションの入口に入っていくが氷室が来ない。
「しまった、油断した!」
火神が後ろを振り向くと氷室は少し先にあったフルーツ屋に寄っていた。
火神が入口で立って待っていると、嬉しそうに手提げ袋を下げた氷室が来た。
「タイガバナナ好きだろ」
と袋を持ち上げる。
まぁ、食べ物なら何でも問題ないから火神は
「じゃ、行くぞ」
とエレベーターのボタンを押す。
「タイガ怒った?」
「別に」
「そうか」
つかみ所がないけど捕まえておかないとすぐにどこかへ行ってしまう。
だが、しばらくして何もなかったように戻ってくると、いつだって俺の機嫌を伺ってくる。
氷室辰也という男に火神はこうしてずっと振り回され続けるのかもしれない。
そう考えながら辰也の顔を見て微笑むと、氷室も微笑んだ。
そんなフランクな関係が続くなら悪くはないと思う。
「あんまり遠くに行かないでくれよ」
火神の言葉に氷室は微笑んだ。
 
おわり





ありがとうございます。

氷室は天然な感じがしたので火神はそれに振り回され続けて

少し慣れてきて、扱いがこなれているのはどうかと思いました^^
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プロフィール

HN:
るん
性別:
非公開
自己紹介:
黒子のバスケで笠松と桜井が何故かとても好きです。
でも黄瀬や緑間のキセキも好きです。
もちろん火神や青峰の危なっかしいところも好きで
黒子や他の誠凜メンバーも好きです。
でも一番愛しているのは海常です。。。
ちょっとカオスですがよろしければお願いします。

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