ちっちっchi
「黒子のバスケ」二次小説です。 管理人の妄想の限り小説を書こうと思います。 ※ホモネタ18禁ネタ多くありますのでご注意ください。また、原作とは一切関係ありません。
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原は学校の裏庭にあるベンチに横になってガーガーと眠っている瀬戸を見下ろしていた。
かがみ込んでその頬を人差し指で突いてみると
瀬戸はふにゃふにゃと口を動かしてから横を向いただけで起きる気配がない。
IQ160の天才なのに日中は授業に出ることもなくひたすら眠り続けている。
紙一重とはよく言うが、この瀬戸健太郎にその言葉がよくあてはまる。
ここ霧崎高校バスケ部には花宮という化けモンがもうひとりいるが、花宮はこの瀬戸に比べるとわかりやすいと原は思っている。
原は瀬戸の寝ている向かい側のベンチに座るとポケットからフーセンガムを取り出した。
口にポイッと放り込んでかみつぶすとジューシーなフルーツの香りが口の中いっぱいに広がっていく。
「ん?・・・」
目の前で眠っていた瀬戸が急に声をあげて眩しそうに薄目を開けた。
原はベンチの背もたれに寄りかかりながらフーセンガムをふくらませる。
「お前さぁ、なんで余計なことばかりするの?」
まだ目を閉じている瀬戸に原はクチャクチャとガムを噛みながらそう言った。
すると瀬戸は原の前に片手を伸ばしてきた。
「引っ張って」
原はため息混じりにその手を引っ張っると瀬戸の体がベンチの上に起こされた。
「ふぁ~よく寝た」
大きなあくびをしながら正面の原の顔を寝癖のついた髪のまま見つめる。
「ガム・・・」
「うっせ!これでも怒ってるんだけど」
原はプウッとフーセンをふくらましてみせる。
「教えてやるからガム出しなさい」
原は無視してガムを噛み続けた。
「お前が余計なこと言うからあいつ(彼女)からメール来なくなった」
「そんな程度ってことさ」
瀬戸が寝癖の髪をなでつけている
「あのさぁ、ムカつくからいっぺん殴らせろ」
「やだ、痛いし、そんな価値もないでしょ」
原が瀬戸のシャツを掴んでフーセンガムを瀬戸の目の前で膨らました。
「ああ、もう!」
珍しく瀬戸が苛立つ素振りをしたかと思うと次の瞬間には逆に原が引き寄せられる。
「やる気?」
前髪で隠れていた原の瞳がキラリと光った。
「やらねぇ」
「んっ」
瀬戸の唇が原の唇を塞ぐ。
殴られるとばかり思っていた原は一瞬の出来事にただ瞳を見開いた。
瀬戸とキスしてる?!
なんで?!
「・・・なせっ!」
原が掴んでいた瀬戸のシャツを思い切り押してようやく瀬戸の唇が原から離れると
瀬戸はクスッと笑った。
「ガムなんか噛んでるから口寂しいんだと思って、サービスしたんだけど」
原は俯いたままわなわなと体を震わせていた。
瀬戸とキスした?なんで?!
「キモッ!!!」
「傷つくなぁ~これでも原のためを思って別れさせてやったって事に感謝のちゅ~くらいして欲しいなぁ。さて、部活行くかな」
と瀬戸は原の前を通りながら原の前髪に触れてその瞳を覗き込む。
瀬戸の瞳があまりにも真剣(マジ)すぎて原は言葉を失ってしまった。
だから頭の良い奴は嫌いなんだ。
何を考えてるのか全然わかんねぇ!!
「くそっ!うがいしてから部活行くぞ」
原は校舎に向かって走り出した。<おわり>
読了、お疲れさまでした。
web拍手をありがとうございます。
今日は瀬原でした。
うちの瀬原はまだ未発展です。
原には彼女がいてその彼女に瀬戸は邪魔をしました。
原はそんな瀬戸がむかつく存在としか思えなくて・・・
みたいな危なっかしい瀬原も好きです。^^
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プロフィール
HN:
るん
性別:
非公開
自己紹介:
黒子のバスケで笠松と桜井が何故かとても好きです。
でも黄瀬や緑間のキセキも好きです。
もちろん火神や青峰の危なっかしいところも好きで
黒子や他の誠凜メンバーも好きです。
でも一番愛しているのは海常です。。。
ちょっとカオスですがよろしければお願いします。
でも黄瀬や緑間のキセキも好きです。
もちろん火神や青峰の危なっかしいところも好きで
黒子や他の誠凜メンバーも好きです。
でも一番愛しているのは海常です。。。
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