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ちっちっchi

「黒子のバスケ」二次小説です。 管理人の妄想の限り小説を書こうと思います。 ※ホモネタ18禁ネタ多くありますのでご注意ください。また、原作とは一切関係ありません。

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ストリートバスケ以来何となく火神君が遠く感じる。
 

拍手[8回]


火神は練習中何回も首から下げていた氷室とおそろいのリングに触れる。
そんなにあいつのことが好きなのかと思うと胸が張り裂けそうになり、指先が冷たくなっていく。ただてさえミスディのパスしか取り柄がない黒子はリングに触れた手でバスケットボールを軽々とゴールにたたき込む姿を見ていた。
 
僕には届かないのかな・・・
 
大会に負けてから火神とは色々なことがあって
黒子テツヤはその絆は一層深まったとばかり感じていた。
だがそんなものはこの誠凜バスケ部のチーム全体で同じくらい深まっていることで
火神と黒子が特別深まった訳じゃない。
火神は黒子へ対して以前よりもうち解けてはいた。
けど、火神が氷室に向けた笑顔は黒子の知らない火神だった。
その笑顔がどうしても頭から離れない。
 
「黒子!!」
火神の声がしてボールが黒子に回ってきた。
咄嗟に強いボールをパスされて考え事をしていた黒子はボールを取り落とした。
「あっ・・」
ボールがバウンドしながら黒子の前から転がっていく。
「ったく・・何余計なことなんか考えてやがる!」
火神の視線がイラだたしく黒子に向けられると、走ってきた木吉はまあまあと火神の前に立って黒子の顔を覗き込んだ。
「大丈夫か?どこか具合が悪いんじゃないか?もしそうなら帰っても良いぞ」
この誠凜バスケ部を作った男だが今は監督でもキャプテンでもない。
そんな男が勝手にそんなことを言うので火神はイラついた。
「うるせぇ、てめぇは関係ねぇからあっちいけ!」
それでも木吉は一応先輩ではある。
監督であるリコがそこに「火神君、黒子君は帰らせるわ」と言った。
「いえ、大丈夫です」
リコの言葉に黒子は顔を上げた。
しかし木吉は黒子の肩に腕を回すと
「そんじゃ、俺も上がるわ」
と勝手に決めて黒子と供にコートを出た。
「んだよ」
火神は床に落ちていたボールを拾うとバウンドさせながらゴールにダンクシュートを決めた。
やっぱり火神君は格好いい・・・
黒子は体育館の出入口付近で振り返りながらその様子を見つめた。
 
「火神はもう少しお前のことを考えるべきだな」
体育館から教室へと続く渡り廊下で木吉はサッカー部の練習を目で追いながらそう言った。
「・・・・」
黒子はまた鎖に下げられたリングを掴む火神を見て胸が痛んだ。
早くこの場から逃げ出してしまいたい。
「先輩、どこか気晴らしに連れて行ってくれませんか?」
そう言う黒子に木吉はニンマリと笑った。
「どこでもいいか?」
「はい」
「そうか」
と木吉は携帯電話でどこかへ連絡をしていた。

<続く>



読了、お疲れさまでした。
web拍手をありがとうございます。

火黒小説が始まりました。
楽しみです(^^)
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プロフィール

HN:
るん
性別:
非公開
自己紹介:
黒子のバスケで笠松と桜井が何故かとても好きです。
でも黄瀬や緑間のキセキも好きです。
もちろん火神や青峰の危なっかしいところも好きで
黒子や他の誠凜メンバーも好きです。
でも一番愛しているのは海常です。。。
ちょっとカオスですがよろしければお願いします。

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