ちっちっchi
「黒子のバスケ」二次小説です。 管理人の妄想の限り小説を書こうと思います。 ※ホモネタ18禁ネタ多くありますのでご注意ください。また、原作とは一切関係ありません。
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「ムカつく、ムカつく・・・」
紫原は氷室のリングをポケットにしまった。
「どうして敦がムカつくの?」
氷室は意味がわからずにため息をついた。
すると紫原は氷室に抱きついた。
その背中に両手を回して
「だって火神のことばかり気にしてるから。もっと近くにいる俺のこと見てよ」
氷室はクスッと笑う。
「見てるだろ。いつだって敦のことしか見てないじゃないか」
今に始まった訳じゃない紫原のわがままを氷室はなだめるように言い聞かせる。
それでも氷室は怒らない。
氷室が一度だけ怒ったのは火神に対してだけだった。
だからその絆は失いたくない。
持ち主が紫原だってわかっているのだから無理に返してもらわなくてもいいか・・・
どこかでそんな風に諦めてもいた。
「じゃあ室ちんキスして」
「何言ってるんだよ。さっきたくさんしたじゃないか」
「して」
紫原に顔を近づけるとその頬に触れて軽く唇を押しあてる。
「こんなのキスじゃない。ちゃんとして」
それでも氷室は怒らなかった。
「もういいよ。それは敦が持っていればいい。それで敦の気が済むなら俺は別に良いよ」
氷室はそう言うと立ち上がった。
「どこへ行くの?」
紫原は不思議そうに氷室の前に立ちふさがった。
立ち上がれば氷室よりも大きい紫原は完全に氷室の行き先を塞ぐ。
「どこって帰るんだよ。こんな状況で敦の部屋に泊まれないだろ」
「いかないで!!」
紫原は氷室の体をぎゅっと抱き込んだ。
氷室は笑いながらもその背中をポンポンと叩いた。
「ほら、敦わからないこと言うと本当に絶交するよ。俺はお前に大切なリングを預けたんだから敦も俺を帰してくれないとね。それにあんな事があったんだから一緒にいたって眠れないだろう」
氷室の方が紫原よりも一枚も二枚も上手だった。
元々紫原は普段の生活は何もかも氷室の言いなりだった。
いくら何を言っても氷室は帰るだろう。
紫原はそっと横を開けた。
するとポンと頭の上に手を乗せた。
「良い子だ敦・・また明日な」
と笑顔を向けると氷室は紫原の部屋を出た。
「じゃあ、室ちん!」
「ん?」
と振り向くと紫原は
「明日また来てくれる?」
と泣きそうな顔をした。
氷室は微笑んで頷いた。
「おやすみ敦」
氷室は帰っていった。
<続く>
読了、お疲れさまでした。
web拍手をありがとうございます。
氷室は簡単に怒らないけど
一度怒ったらすごく恐いと思います。
でも紫原には頭がちょっと弱いので
怒らないと思いました。
そんな紫原にどんどん流されてしまえ!!
と思います^^
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プロフィール
HN:
るん
性別:
非公開
自己紹介:
黒子のバスケで笠松と桜井が何故かとても好きです。
でも黄瀬や緑間のキセキも好きです。
もちろん火神や青峰の危なっかしいところも好きで
黒子や他の誠凜メンバーも好きです。
でも一番愛しているのは海常です。。。
ちょっとカオスですがよろしければお願いします。
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