ちっちっchi

「黒子のバスケ」二次小説です。管理人の妄想の限り小説を書こうと思います。 ※ホモネタ１８禁ネタ多くありますのでご注意ください。また、原作とは一切関係ありません。

2024/11 10« 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 »12

2024/11/29 (Fri)

[PR]

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

▲Top

2011/06/10 (Fri)

ｋｉｓｓまであと５秒

高尾が部活で練習をしながらふと顔を上げると緑間の視線が逸らされる。

[7回]

今日はそんなことが朝から何度もあった。

もの言いたげな緑間の視線がとても気になりながら

高尾が何かを言おうとすると緑間は決まって逃げる。

「宮地さん！」

高尾は宮地に近づいていき緑間の方を見ながらこそこそと何かを話をした。

宮地は時折大きな声を出して笑いながらチラッと緑間を見る。

これで少しやり返した感になった高尾に緑間がバスケットボールを投げた。

顔の真ん中でバシッと受け止めると高尾は怒った顔を緑間に向けた。

「俺になんか言いたいことでもあるの？はっきり言わないとわからないんだけど」

高尾が緑間の顔を見上げるとその顔は真剣に怒っている。

やべぇ～地雷はどこにあったんだ・・・俺ぜんぜんわからなかった。

宮地さんか？あのくらいよくあることだしな・・・

高尾がボールを手に持ったまま呆然としていると緑間はそのボールを取り上げた。

「全くお前という奴は本当にいい加減なのだよ」

高尾は緑間の言葉に昔、付き合って欲しいと言い寄られた女の子の言葉を思い出した。

「本当に高尾君っていい加減よね。優しいから付き合ってるのかとばかり勘違いして私バカみたい」

その子は泣いていた。

緑間の怒った顔が泣きたい顔に見えてきた。

「真ちゃんも俺がいい加減で軽い男だと思っているの？」

だが、緑間は首を左右に振った。

そうじゃない・・・

じゃあ何が原因？

俺には全く心当たりがない。

どうしたんだろう？

俺、真ちゃんのことがすげぇ好きなのに、真ちゃんが何考えてるのか全然わかんない。

高尾が呆然としているところへ緑間が手を伸ばしてその頬に触れた。

「温かい」

緑間の体温が高尾の頬から伝わっていく。

「今日は６月１０日なのだよ」

それを聞いて高尾は思い出した。

以前かなり適当に「真ちゃんの背番号が６で俺が１０だから６月１０日はふたりの記念日だね」などと言ったことが甦る。

「あっ・・・」

高尾がぽかんと口を開ける。

そんなこと忘れてたけど、真ちゃんずっと覚えてたのか？

俺適当に言ったから全然覚えてなかったのに・・・

もしかして数日前からワクワクしてたりした？

どうしよう顔がにやけてしまりがないかも・・・

俺ってかなり悪い奴になってるよね。

いや、実際酷い！！！

「真ちゃん機嫌直して」

高尾はそっと頬に触れられた手に自分の手を重ねる。

「じぁ・・・するのだよ」

緑間の声があまりにも小さくて高尾には聞き取れなかった。

「ん？」

「お前からキスするのだよ」

赤い顔でそんなことを言う緑間に高尾はびっくりした顔を向けた。

「いいけど」

高尾はすぐにでも抱きつきたい衝動をこらえながら背伸びをする。

すると少しだけ緑間が膝を曲げてくれた。

真ちゃん大好き！！

唇が緑間の唇に届くと緑間の片手が高尾の背中をグイッと持ち上げた。

ふいに体を持ち上げられて緑間に抱かれる体制でキスする高尾はそれだけで夢をみているようだった。

それなのに真ちゃんが記念日を記憶していてくれたことがもっと嬉しい。

「全く・・・」

キスの合間に呆れる緑間がおかしい

けどそれでも大好き

おわり

「なぁ、あれどうしたもんかな」

「ひき殺して良いから」

木村と宮地は二人を遠巻きに見ながらそんなことを言い合っていた。

読了、お疲れ様でした。
ｗｅｂ拍手をありがとうございます。

今日6月10日は緑高の日なので
ＳＳを作ってみました。
本当は記念日を忘れる緑間にふくれる高尾と思って途中まで書いたんですけど
よく考えると高尾は忘れて緑間の方が覚えていそうな気がしたので
そうしました。

緑間は覚えていたからと言って
決してプレゼントなんかは用意しないと思います^^

緑間真太郎×高尾和成 ▲Top