ちっちっchi
「黒子のバスケ」二次小説です。 管理人の妄想の限り小説を書こうと思います。 ※ホモネタ18禁ネタ多くありますのでご注意ください。また、原作とは一切関係ありません。
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部活が終わって着替えてロッカーを出ると入り口のところに黄瀬が座り込んでいた。
「あ、先輩・・傘がこわれちゃって」
そう言う黄瀬は今にも泣きそうな顔で笠松を見た。
雨はさっきまで降っていたが、今は上がっている。
「傘なんかもうなくても大丈夫じゃないか」
笠松がそう言うと黄瀬は首を左右に振って泣きついた。
「大事な傘だったんすよ」
その言葉を聞いて笠松は、どうせまたファンの子にでももらったのかもしれないと思った。
その瞬間胸の奥がチクリと痛む。
どうして・・・
「先輩?」無口になった笠松に今度は黄瀬が不思議そうに見上げていた。
その不思議そうな瞳に笠松は素直に口を開いた。
「それ、誰かにもらったとか?」
すると黄瀬は「ああ」と小さく呟くと首を左右に振った。
「これ黄色い松が描かれているんっすよ」
と目を細めた。
「そんな珍しい傘良く見つけたな、大体あんまりセンスが良いとは思えないけど、お前が言うならそれはおしゃれなのか?」
黄瀬のモデルとしての感性は高松には理解できないものなのかと笠松は黄瀬にそう言った。
すると黄瀬はクスッと笑った。
「先輩、黄色い松が傘に描かれているんっすよ。こんなのもう見つからないッスよ~それなのに壊れて泣きたいッスよ」
笠松はしばらく頭を捻ってから
「あ~!」と手を叩いた。
「先輩遅すぎッス」
という黄瀬の頭を叩きながら「うるせー」というと笠松は黄瀬の手に持っていた傘を取って開いてみた。
白地に黄色い松の柄・・確かに珍しい傘ではあるが・・・
「黄瀬、これ傘松とか言いてぇのか?お前は誠凜の伊月か!!」
とりあえず笠松はもう一度黄瀬の頭をどついた。
「でも悲しくて・・もう売ってないッスよ」
と泣きそうな黄瀬に今度は優しく笠松はその頭を撫でた。
「ああ、もう、面倒くせぇ!!傘ぐれぇ俺が買ってやるよ」
黄瀬はぱっと明るい顔を笠松に向けた。
「先輩、本当ッスか?!」
「疑うなら買わねぇ」
「疑わないッス」
「ふん」
「先輩」
そう言う黄瀬の顔を見ると黄瀬は笠松の腕を引っ張った。
間近に迫ったきれいな顔に何故かドキドキする。
だが一瞬ふわりとしたものが笠松の唇をかすめた。
「大好き」
「バカ野郎!!」
真っ赤になった笠松はもう一度黄瀬の頭をどついていた。
<おわり>
読了、お疲れ様でした。
web拍手をありがとうございました。
web拍手に氷室イラストをアップしました。
ジャンプは衝撃でしたね
でも今回は短編を思いつきましたのでアップしてみました。
実は今日黄色い傘が折れて悲しかったので思いつきました。
短編読み切りは少ないので楽しんでいただけると良いなと思います。
シティは参加された方はお疲れ様でした。
当スペースにお越しくださった方、ありがとうございました。
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プロフィール
HN:
るん
性別:
非公開
自己紹介:
黒子のバスケで笠松と桜井が何故かとても好きです。
でも黄瀬や緑間のキセキも好きです。
もちろん火神や青峰の危なっかしいところも好きで
黒子や他の誠凜メンバーも好きです。
でも一番愛しているのは海常です。。。
ちょっとカオスですがよろしければお願いします。
でも黄瀬や緑間のキセキも好きです。
もちろん火神や青峰の危なっかしいところも好きで
黒子や他の誠凜メンバーも好きです。
でも一番愛しているのは海常です。。。
ちょっとカオスですがよろしければお願いします。