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ちっちっchi

「黒子のバスケ」二次小説です。 管理人の妄想の限り小説を書こうと思います。 ※ホモネタ18禁ネタ多くありますのでご注意ください。また、原作とは一切関係ありません。

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発表日が待ち遠しかった。

拍手[1回]

高尾は自己採点でも落ちる気はしなかった。
それにまた緑間に会えると思っただけで嬉しかった。
発表の前日にはそわそわして眠れなかった。
それは心配とか不安と言ったことではなくて、これから始まるたくさんの楽しみが待ち遠しくてワクワクしていたからだった。
高尾はすっかり受かった気でいた。
 
「え、・・・うそ・・・」
だから発表当日貼り出された番号に自分の番号がないことがとても信じられなかった。
もうすっかり受かる気でいた高尾に現実は冷たすぎた。
「ない・・・俺の番号」
横に緑間が現れた。高尾が手にしていた受験票の番号を掲示板に探した。
確かに高尾の見間違いではなかった。
高尾の番号から前後100番くらいが全て飛んでいる。
緑間の番号はちゃんとあった。
高尾は緑間に笑顔を向けた。
「アハハ・・やっぱり先生の言うことは正しかったんだな。バカな俺がどんなにがんばったところで秀徳はやっぱ難しいんだな」
緑間はそんな高尾の顔を見ながら指先で眼鏡の縁を押し上げた。
もともと人を慰める言葉など知らない緑間は高尾にかけてあげられる言葉も見つからずにただ高尾の背中にその手を回してポンポンと背中を叩いた。
「あ、悪い帰るわ。そんじゃあ真ちゃんまた・・・ってああもう会えねぇか」
高尾は泣きたい気持ちをどこへ向けて良いのかもわからずに緑間に懸命に笑顔を作った。
そのまま背中を向けると全速力でかけだした。
自然と涙が頬を流れ出した。
落ちたらオーストラリアへ行かなければならない。こんなことなら素直にどこか滑り止めの学校を受ければ良かった。
落ちた・・・緑間と一緒にいて、彼が優秀だったから自分まで優秀な気になっていた。
なんてバカなんだろう・・・ああ、もうこれで真ちゃんと一緒にバスケができないんだな。来年受けたとしてももう受かる自信がないや・・・
高尾はただ悲しくて闇雲に走りながら気づいたら河原に立っていた。
誰もいない河原で大声で泣いた。ここで泣いて家族とか友達にはあっさりと「落ちちゃった」って笑えるようにしよう。
けど、今だけ真ちゃんを諦める時間が欲しい。

高尾は河原に座り込んで一人膝に顔を伏せていた。

<続く>


読了、お疲れ様でした。
web拍手をありがとうございます。
いよいよ今週はシティですね。
参加される方は楽しみですね。

本が残りが少ししかありませんでした。
これは大阪はまた新しい新刊を足すべきなのでしょうか・・・

緑高も出してみたいのですが
火黒も出したい
でもメインの黄笠が一番書きたいですよね~
どうしようかな・・・

おっとシティでお会いできる方楽しみにしています。

 

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プロフィール

HN:
るん
性別:
非公開
自己紹介:
黒子のバスケで笠松と桜井が何故かとても好きです。
でも黄瀬や緑間のキセキも好きです。
もちろん火神や青峰の危なっかしいところも好きで
黒子や他の誠凜メンバーも好きです。
でも一番愛しているのは海常です。。。
ちょっとカオスですがよろしければお願いします。

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