ちっちっchi
「黒子のバスケ」二次小説です。 管理人の妄想の限り小説を書こうと思います。 ※ホモネタ18禁ネタ多くありますのでご注意ください。また、原作とは一切関係ありません。
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俺の目の前から消えるなんて許せない・・・
そんなの嘘に決まっている。
先輩先輩先輩先輩・・・笠松先輩・・・
黄瀬は両手を体育館の床についたままその床を呆然と見つめている。
あ、そうだもしかしたら俺森山先輩にからかわれてるだけかもしれない。
黄瀬は顔を上げると急にロッカーに向かって歩き出した。
「黄瀬?」
誰かがフラフラと歩き出した黄瀬に声をかけるが黄瀬には全く聞こえていないらしい。
「おい、森山大丈夫か?あいつ相当キてるぜ」
などと話している声も今の黄瀬には耳に入らなかった。
「黄瀬どうした?!」
森山は黄瀬の両腕を掴んで止める。
黄瀬はその腕を払った。
「・・・かせてください・・・本当かどうか、確かめたいんです」
森山はそれ以上黄瀬を止めなかった。自分の目でその事実を知るまでは彼は信じたくないのだと理解していた。
「しっかりしろ、俺たちだってキャプテンが元気でいるってことは信じてる」
すると黄瀬はようやく森山の顔を見た。
「そうっすよね。笠松先輩に限って絶対絶対にどうにかなるなんてありえないッスよ」
その言葉を聞いていた他のメンバー達も力強く頷いた。
「きっと元気だ・・」
黄瀬はそのままロッカーに戻ると着替えを済ませて学校を出た。
いつも笠松と一緒に歩く駅までの道はひとりだとこんなにも長いものだと思いしらされる。
ようやく着いた駅でも電車に乗っても、黄瀬はひとりでいることがこんなにも悲しいなんて感じたことはなかった。
いつもキャーキャーと女子に囲まれているからたまにはひとりになりたいと、思っていたのに笠松と一緒に過ごしてから黄瀬は少しずつ変わっていった。
いつの間にか隣にはいつも笠松がいた。
殴られたり、蹴られたり酷い仕打ちを受けていても、そんな笠松のことが好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで・・・・
言葉では言い表せないくらい大好きで・・・
「先輩・・」
黄瀬は呟きながら空港へと向かうパスに乗っていた。
自分の目で笠松の姿を見るまでは例えどんな報道をされようと絶対に信じない。
もしそれでもわからないって言うのなら、現地に飛んだっていい。
黄瀬は両手を強く握りしめながら空港まで続く景色を眺めていた。
やがて正面に大きなジェット機が目の前を離陸していくのが見えるようになると空港が近くなったのだと黄瀬にも理解できた。
バスの中でアナウンスが流れている。その内容に黄瀬はハッとした。
「昨晩出発したアメリカロサンジェルス行き○○便は濃霧によりレーダーに確認が取れておりません。ただ現地では航空機の事故などの報告は一切ありません。詳細がわかり次第随時ご報告させていただきますのでそれまではロサンジェルス行きの飛行はストップしております。もしチケットをお持ちのお客様がいらっしゃいましたら後日に変更なさるか別のエリアへの変更を優先的にさせていただきますのでお申し出ください」
黄瀬はそのアナウンスをじっと聞いていたがパスがターミナルに入るとすぐに降りていった。
空港の入口からキョロキョロと見渡していた。
もし、万が一この中に間違っているかもしれない。本当はこのどこかにいるかもしれない。
黄瀬はそんな希望を持って空港の中を走り出した。
<続く>
読了、お疲れさまでした。
web拍手をありがとうございました。
ジャンプは今日買って帰ります。
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プロフィール
HN:
るん
性別:
非公開
自己紹介:
黒子のバスケで笠松と桜井が何故かとても好きです。
でも黄瀬や緑間のキセキも好きです。
もちろん火神や青峰の危なっかしいところも好きで
黒子や他の誠凜メンバーも好きです。
でも一番愛しているのは海常です。。。
ちょっとカオスですがよろしければお願いします。
でも黄瀬や緑間のキセキも好きです。
もちろん火神や青峰の危なっかしいところも好きで
黒子や他の誠凜メンバーも好きです。
でも一番愛しているのは海常です。。。
ちょっとカオスですがよろしければお願いします。