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ちっちっchi

「黒子のバスケ」二次小説です。 管理人の妄想の限り小説を書こうと思います。 ※ホモネタ18禁ネタ多くありますのでご注意ください。また、原作とは一切関係ありません。

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懲りもせずに黄瀬は今日も3年生の教室の前に立っていた。

拍手[3回]

1年が3年の教室が並ぶ階にいるだけだって違和感があるのに、黄瀬は人よりも目を惹く容姿をしている。だから通る者が殆ど彼を見ていることを黄瀬自身はどう思っているんだろう。ホームルームの最中、廊下に立っている長身の1年が気になって全く話なんか聞こえない。笠松は廊下側に開けられた窓から廊下に立っている黄瀬をチラチラと見ていた。
黄瀬はそんなことには気づきもせずにいつものように片手に単行本を手にして熱心に読みふけっている。程なくして帰りの挨拶が交わされ教室に座っていたクラスメイトがめいめいに席を立つと笠松も横にあった鞄を手に廊下に出た。
「先輩終わったみたいっすね」
忠犬の如くにこやかな笑顔ですぐに笠松の側にまとわりつく黄瀬にクラスメイトがからかう。「おっ、今日も忠誠心熱い番犬がお出迎えか?」
黄瀬はスラリとした均整のとれた体躯にサラサラとした茶色の髪、整った甘いマスクで笠松のクラスメイトに微笑みかけた。
男子はからかっても女子の見る目は違う。少しでもお近づきになれればとわざと笠松に話しかけてくる女子もいた。だから余計に男子からは黄瀬はからかわれた。
バスケでは笠松の後輩でありながら「キセキの世代」だということは誰もが知っていて、一目置かれていた。
「お前何度も言うけど」「何度も言い返しますけど」
同じ事を毎日のように言ってもきかない黄瀬に笠松はビタンと背中を叩いた。
「もういい、帰るぞ」
いつもはそのまま体育館に行くところだが、今週はテストがあって部活は休みだ。
笠松は帰りに公園で黄瀬と軽く体をならしていた。
校舎を出て黄瀬と他愛ない会話をしながら歩いている。
黄瀬の何気ない仕草や軽い感じの声のトーンを聞きながら笠松はふと色々なことを思い出してしまう。
あれはまだ黄瀬が入学したばかりのころの出来事だった。
突然告白されて戸惑う笠松に容赦なく体を迫ってきた。半ば強引に男の部分を無理なところにねじ込まれると不思議と感情は後からついてきた。
それが1年近く一緒にいると嫉妬という感情すら起きてくるのが不思議だった。
キラキラと太陽の光に茶色い髪を輝かせて話をする黄瀬が眩しい。笠松が見とれているのに気づいて目を細める黄瀬がまた眩しくて、ついつい黄瀬を殴ったり蹴飛ばしたりしてしまうのだ。
黄瀬本人は絶対に知られたくなくて、笠松は今でも黄瀬への気持ちをひた隠しに隠し続けている。
黄瀬はそれに気づいているのか、いないのか笠松へ手を伸ばすとたまに思い切り体を貪ることがある。笠松はそんな時でも抵抗し続けていた。
そんな関係はもう1年近くも続いている。
男同士だから恋人とは呼ばないし、つきあっている訳じゃない。男女のように結婚の約束や妊娠みたいな決定的な決め毎だってない。
待っているのは別れのみ。もういるかもしれないが黄瀬に彼女ができたりしたら終わるだろう。最初からわかっているからなるべく関わり合うのは避けたかったはずなのに。
気がつくと黄瀬はいつだって笠松の隣にいた。
とやかく言い続けても黄瀬はいつだつて笠松の言葉に耳を傾けない。
バスケや他のことなら言うことも良く聞く。だが、それが2人のことになると全く関係なく笠松の隣にいる。
自主練だっていつからかずっと黄瀬と一緒だ。通常の練習よりも黄瀬と一緒の方が多いんじゃないかと思うくらい一緒にいた。
「先輩喉渇かないっすか?」「そうだな」
答えた笠松に黄瀬はニヤニヤとしながら「そんじゃ家に行きましょうっす」
一体どんな流れでそうなるのかと思いながら、その先のことを考えると体が熱くなった。

<続く>

読了、お疲れさまです。
web拍手をありがとうございます。

新小説開始しました。
またまた黄笠ですが黄笠黄になる予定です。
ご注意ください。

それからオフも書くので更新が遅れるかもしれませんが頑張ります。
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プロフィール

HN:
るん
性別:
非公開
自己紹介:
黒子のバスケで笠松と桜井が何故かとても好きです。
でも黄瀬や緑間のキセキも好きです。
もちろん火神や青峰の危なっかしいところも好きで
黒子や他の誠凜メンバーも好きです。
でも一番愛しているのは海常です。。。
ちょっとカオスですがよろしければお願いします。

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