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ちっちっchi

「黒子のバスケ」二次小説です。 管理人の妄想の限り小説を書こうと思います。 ※ホモネタ18禁ネタ多くありますのでご注意ください。また、原作とは一切関係ありません。

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上に載せたオンリーの新刊ができました。
下にサンプルと表紙を載せておきます。
入稿したので多分15日に出ると思います。よろしくお願いします。

拍手[6回]

5940c592.png  黄瀬×笠松 R18
  38P ¥400
  表紙イラスト ちゅたおさんです

  ヤンデレ黄瀬が笠松さんを監禁しちゃう
  少しヘビーなお話です。
  でも、監禁といってもそれはあまり重くないと思います。
  

  下にスクロールすると本文サンプルが表示されます。
































「じゃあ、先輩元気で・・・」
 
ドアから吹き込んでくる風は初夏の季節が感じられた。
静かに黄瀬はそう言った。
その響きには明日また会おうとか、そのうち会おうという意味は込められていない。
さようならを意味する別れの言葉
それでも笠松は顔を上げることができずにいた。
 
バタン
 
程なくしてドアが閉まる音がした。
ようやく顔を上げた笠松の目の前には、もう黄瀬の姿はなかった。
 

 
《3ヶ月前》
 
 心地良い日差しが窓ガラスから差し込んでくる。
まだ梅雨には少し早いが、しばらく雨が続いていた。
この季節が過ぎて梅雨が終われば暑い夏が来る。
それでも今日はめずらしく朝から晴れていた。
笠松幸男は去年大学を卒業就職してから、ここで一人暮らしを始めていた。
7階建ての賃貸マンションの3階、2LDKと一人にしてはちょっと贅沢な広さ。ここに来てから約1年が過ぎていた。
ようやくここの暮らしにも慣れてきた。
天気が良いというのに朝から何度も窓の外を見ながらソワソワしていた。
「来たかな」
窓の外に、一台の中型トラックが止まった。
トラックから見覚えのある金髪の男が降りてきて、こちらを見上げて微笑んだ。太陽の光さえも彼を祝福しているように見える。
どことなく居心地が悪くなって窓から離れて部屋の中に戻った。
ピンポーン
程なくドアホンが鳴った。
ドアを開けるとたった今窓の外で見た男、黄瀬涼太が立っていた。
「先輩、久しぶりッス」
太陽の光が届かない玄関まで光り輝くようで爽やかな風が吹き込む。
黄瀬は中学時代にキセキの世代と呼ばれるバスケの天才プレーヤーでその頃から現役モデルをしていた男。
今年大学を卒業して笠松と一緒にこのマンションに住むことになっていた。それは笠松が高校を卒業するときからの約束だった。
だから一人では広すぎたこの部屋も今日からは少しだけ手狭になる予定だ。
「ああ、こっちの部屋でいいよな。といってもそこしか空けてないけど」
と笠松は久しぶりに会った黄瀬を直視できずに、そそくさと空いている部屋へ案内する。それに対して黄瀬は笑顔のまま
「良いスよ」
と引っ越し屋に荷物を置くように指示を出した。
手慣れた引っ越し屋は黄瀬の指示通りに荷物を運び入れ、昼頃には配置を全て終えて帰って行った。
 
「やっとふたりになれたッスね。先輩」
この『せんぱい』という響きも久しぶりで、そんなことさえ照れくさくて立ち上がった。
「コーヒーでもいれてくる」
しかし黄瀬はそんな笠松の手首を掴んだ。
「良いスよ。久しぶりに会えたのに先輩は嬉しくないんスか?」
笠松は真っ赤になったまま仕方なく黄瀬の隣に座った。
「バカ!いつまで先輩って呼ぶつもりだよ!」
黄瀬は緩やかに手を離した。
「だって今更なんて呼べばいいスか?幸男さん?幸男スか?」
「ああ、もう先輩でいい!やっぱりコーヒーいれてくるから」
余計に真っ赤になってキッチンへ向かった。
戸棚からコーヒーカップを二つ取り出してインスタントコーヒーをいれる。
ドキドキドキドキ・・・
久しぶりに会ったせいか、心臓が外に飛び出しそうなほど音が大きい。
大学を出て社会人生活も1年を過ぎると、高校時代に苦手だった女性とも普通に接することができるようになった。
それなのにどうして黄瀬の前だとこんな風にドキドキするんだろう。
少しでも落ち着くようにとキッチンに立って鍋でお湯を沸かす。
「先輩ティファール持ってないスか?」
背中から黄瀬の声がして振り返らずに鍋のお湯を見つるたまま
「なんだそれ?」
「えっ?知らないんッスか?お湯がすぐ沸くんッスよ。それがあればわざわざ幸男さんがキッチンなんか来なくても良いじゃないスか。今度一緒に買いに行きましょ。これからは先輩と一緒スから」
背中から黄瀬は両腕を回してきて、心音が更に早くなった。
知られたくなくて黄瀬の腕を掴んで外そうとするが、彼はもたれかかるようにそのまま頭を笠松の肩に押しつけてきた。
「あ、先輩の匂い。幸男さんと一緒にいられるって実感できて安心するッス」
サラリとした黄瀬の髪、柑橘系のいい香りのする黄瀬のコロン
「俺なんかお前に比べたらただ臭いだけだからやめろ」
黄瀬の頭を軽く押す。
「そんなことないスよ。先輩はいつも清潔なせっけんというかミントみたいな香りがするスよ。舐めたくなる」
と首筋をペロンと舐められて笠松は本気で黄瀬の頭を叩いた。
「やめろ!バカ!」
「あ、それそれ」
と黄瀬は叩かれたのにニッコリと微笑んだ。
「お前やっぱりそういうのが好きなのか?」
ブクブクと鍋のお湯が沸騰するとコーヒーカップに注いだ。
笠松はふたつのカップを持ってリビングのテーブルに置いた。
黄瀬は笠松の後ろからニコニコと着いてきた。
「じゃあとりあえず」
笠松はカップを持ち上げた。
「ようこそ!元気そうだし相変わらずみてぇだから安心した。これからよろしく!」
と言うと、黄瀬も慌ててカップを手にする。
「こっちこそよろしくッス。やっと一緒になれて嬉しいス」
爽やかな笑顔で答える。
ふたりはコーヒーで乾杯をしてお互いの今の状況を話し始めた。
「社会人も楽じゃねぇよ。何につけてもノルマばかりで、バスケよりきついぜ」
「でも先輩って今の会社でバスケの選手なんッスよね。それでも待遇は変わらないッスか?」
こうして話し始めると高校の時と変わらない。
ごく普通に接することができてどこかホッとした。
「バスケなんか日本じゃそんなにメジャーなスポーツじゃないし、逆にあんまりバスケバスケ言ってると会社の上司から睨まれるところもあるらしい。うちはその点まだ大丈夫だけどな。それよりお前今度映画出演決まったらしいじゃん」
「ああ、あれは脇役だし、でも先輩が気にしてくれて嬉しいッス」
相変わらずワンコのように尻尾を振って見える黄瀬。
黄瀬は一段と一般にも知られて、世間的にも脚光を浴びている男。
笠松は普通のサラリーマンで社会人バスケをやっていた。
休日はたいがいバスケの練習や試合があるが、今日と明日は片付けの手伝いをするつもりで黄瀬のために空けておいた。
黄瀬も多分忙しい毎日で今日は引っ越しのために休んだとばかり思っていた。
「これからちょっとその映画の打ち合わせがあって、出かけないといけないスよ」
だから突然黄瀬がそんなことを言い出してちょっとだけガッカリした。別に一緒にいたからってどうってことはないのだけれど・・・
「ああ、お前忙しいんだよな」
「そんなことないスけど、この仕事で暇だとちょっとヤバイッスから」
と黄瀬は苦笑する。
それもそうか、サラリーマンとは違って給料が保証されてる訳じゃねぇからな。
「あ、でも一緒に夕飯食いましょ。今日は遅くなるので明日、店予約しておくんで8時に待っててください。店の場所は後でメールで連絡するッスから」
「何もわざわざ外食するほどのことじゃねぇし」
黄瀬が笠松の両手を掴んだ。
「ダメッスよ最初が肝心って言うじゃないッスか。俺ちゃんとけじめつけたいッス」
真剣な黄瀬の瞳を見つめているとついついまた顔が赤くなった。
「わ、わかったから。その手を離せ」
だが黄瀬は笠松の手に唇を押しつけた。
「じゃあ、約束ッスよ」
笠松はまたドキドキと心音が早くなった。
「ああ、必ず行くから」
笠松が約束すると黄瀬はようやく手を離した。
「それじゃあ先輩また」
黄瀬はそう言って出かけていった。


続きはオフでよろしくお願いします。






 
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るん
性別:
非公開
自己紹介:
黒子のバスケで笠松と桜井が何故かとても好きです。
でも黄瀬や緑間のキセキも好きです。
もちろん火神や青峰の危なっかしいところも好きで
黒子や他の誠凜メンバーも好きです。
でも一番愛しているのは海常です。。。
ちょっとカオスですがよろしければお願いします。

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