ちっちっchi

ここのところイベント続きですが
今日6月18日は黄瀬涼太の誕生日なので
誕生日ネタを書きました。
黄瀬好きだし(*^▽^*)

[2回]

何か今日の先輩俺のこと意識してる？
部活中にめずらしくチラチラと視線を感じた。
どうしたんだろう？先輩らしくない
黄瀬は立ち止まって笠松に近づいた。
しかし笠松は黄瀬から遠ざかっていく。
あれ？どうして先輩逃げていくんだろう？
「先輩待ってください！」
黄瀬は笠松を追いかけて体育館を出た。
何で急に出ていくんだろう？
だが黄瀬は笠松の姿を見失って体育館に戻ってきた。
ところが今度は今までバスケをしていたチームメイトが誰もいない
なんだこれ？俺は夢でも見てるんじゃないスか？
ただ転がっていたボールを手に床にドリブルしてからゴールに入れる。
トーントーントンとボールが弾む音だけが体育館に響いていた。
ふと中学の頃を思い出した。
青峰に出会ってバスケ部に入る前
黄瀬はスポーツができてもなんとなく今のこんな感じだった。
周りに人がいてもひとりでいるのと変わらなかった。
だけどそれが孤独だなんて思ったことはない。
それが普通のことなんだと
むしろスポーツを誰かとするなんて考えたことさえなかった。
 
でも、今ここでひとりぼっちになると
この不安な感情は一体何だろう？
こんなに孤独が不安だなんて知らなかった。
黄瀬が転がったボールを拾いに行くと
パンパンッ
とクラッカーの音が鳴り響いた。
「えっ？」
黄瀬はボールを拾うのをやめて体を起こした。
体育館の舞台の方からメンバーがみんなでクラッカーを鳴らしながら出てきた。
笠松は大きなケーキを手に持っている。
「何スか？これ何かあったスか？」
黄瀬はびっくりして笠松に尋ねた。
笠松は黄瀬の前まで来るとケーキを見せた。
そこには
「Happy Birthday Ryota」
と書かれている。よく見ると蝋燭も立てられていた。
「誕生日おめでとう！お前が来てくれて良かった」
笠松は照れくさそうに黄瀬にそう言った。
黄瀬は何も言えずに笠松を見つめている。
森山が黄瀬に近づくと
「泣くなよ～」
とウインクした。
気づくと頬に涙が伝っていた。
こんなの・・・
「こんなの反則スよ」
黄瀬は涙を拭った。
早川が蝋燭に火をつけてくれる。
小堀は照れくさそうに「せーの」と小さく言った。
「ハピバースデートゥユーハピバースデートゥーユーハピバースデーディア黄瀬～ハピバースデートゥーユー」
とみんなが歌ってくれる。
なにこれ？すげぇ恥ずかしい・・・けどすげぇ嬉しい
俺の忘れられない誕生日
「みんなありがとう！嬉しいス」
黄瀬は蝋燭を吹き消すと涙を拭った。
 
いつかこんな風にチームメイトに囲まれる日が来るなんて
昔の自分は予想していただろうか？
俺は今こんなに幸せです
ディア昔の俺
きっとこれからたくさん楽しいことが起きるスよ
ハッピーバースデー俺
 
 
おわり

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読了お疲れ様でした。
ｗｅｂ拍手をありがとうございます。
コメントもありがとうございます。
とても嬉しいです。
一緒に黄瀬君のお誕生日をお祝いしましょう！！