ちっちっchi
「黒子のバスケ」二次小説です。 管理人の妄想の限り小説を書こうと思います。 ※ホモネタ18禁ネタ多くありますのでご注意ください。また、原作とは一切関係ありません。
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そういえば青峰のせいで知らない駅で降りて伊月に知らない店に連れて行かれて全く知らないところを走っていた。
「ここはどこだ?」伊月はキョロキョロとあたりを見るが目印になるようなものは何もなかった。道の両側には住宅がたるのみで店とか駅とかそういったものが見あたらない。
電柱に書かれている地名も全く知らない街だった。
人に道を尋ねたくても閑静な住宅街で人が全く歩いていない。
伊月は仕方なくその道を引き返すことにした。
しばらく歩くと交通量が多い場所に出たどうやら幹線道路らしい。
先に交差点の信号が見える。そこに標識らしいものがあった。伊月はそこまで歩いていくとようやくその標識を見た。
どうやら伊月が住んでいる街までは10㎞程あるらしいことはわかった。
電車に乗らないと帰れそうもない。再び辺りを見回して道路の端に車を止めているタクシーの運転手を見つけて声をかけた。
「あの、ここから一番近い駅ってどこですか?」
「それなら・・・」
運転手は道を指さしながら最寄り駅までの道を教えてくれた。
伊月はお礼を言うと教えられた道を歩き出した。
もう、既に日向と離れてから1時間ほど過ぎている。日向はきっと怒ってるだろうな・・・等と考えなが歩いているとらようやく駅が見えてきた。
「・・・・」
伊月の瞳に駅の前に立つ長身の眼鏡をかけた男が映った。
何だかわからないけど目が霞む。彼が伊月に気づいてこっちに近づいてくるのがスローモーションのようにゆっくり感じられた。
やがて頭の上にいつもの体温を感じた伊月はそれが駅前の人通りが多い場所だと言うことを忘れた。瞼からあふれ出しそうな涙をぐっと我慢すると言葉を発することもできなかった。ただ伸ばされた手を必死で掴んだ。
「よかった・・・」心から安心されるような声にホッとする。
唇を噛みしめながら彼に連れられて駅の改札に向かった。
改札を抜けてベンチに座ると日向は冷たい缶コーヒーを買ってきて手渡してくれた。
「このまま伊月に会えなかったらどうしようかと思った」
「子供じゃあるまいし、ひとりで家ぐらい帰れるよ」
「だぁほ、そういうことじゃねぇよ」また温かい手のひらが伊月の頭に触れる。
「あっ、まさかお前迷子だった?だから泣きそうな顔してたのか?」
伊月が赤くなりながら小さく頷いた。伊月はその頭を片手で抱きしめながら笑った。
「えっ、マジ?」伊月はもう一度頷く。
「もう、俊君ってどこまで可愛いのぉ~」日向が伊月を抱きしめた頭にもう片方の腕が回される。
「痛い、痛いよ日向」伊月は日向の両腕を掴んだ。
日向が離れると急に真面目な顔になる。
「温泉なら今からでも行けるけど、どうする?」
伊月は缶コーヒーを手にしばらく考えてから
「うーん、日向と2人でいたい」とニッコリ笑った。
「えっ・・・なにそれ?伊月?」
「俊で良いよ」
日向は赤く頬を染めながら「俊・・・俺んち来る?」と尋ねると伊月は頷いた。
<続く>読了、お疲れさまでした。
web拍手をありがとうございます。
日向と伊月の私生活ってずっと友人関係の延長線上な気がしました。
迷子になる伊月は可愛さ120%
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プロフィール
HN:
るん
性別:
非公開
自己紹介:
黒子のバスケで笠松と桜井が何故かとても好きです。
でも黄瀬や緑間のキセキも好きです。
もちろん火神や青峰の危なっかしいところも好きで
黒子や他の誠凜メンバーも好きです。
でも一番愛しているのは海常です。。。
ちょっとカオスですがよろしければお願いします。
でも黄瀬や緑間のキセキも好きです。
もちろん火神や青峰の危なっかしいところも好きで
黒子や他の誠凜メンバーも好きです。
でも一番愛しているのは海常です。。。
ちょっとカオスですがよろしければお願いします。