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ちっちっchi

「黒子のバスケ」二次小説です。 管理人の妄想の限り小説を書こうと思います。 ※ホモネタ18禁ネタ多くありますのでご注意ください。また、原作とは一切関係ありません。

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なんでこの男の目はいつも落ち着き無く動くのだよ。

 

拍手[4回]

遠くのものを見ているかと思ったらすぐ近くにいるものを捕らえる。
これがバスケの試合であれば何の問題もなく、むしろそれは特技でさえあるのに
私生活だとすごくイラつくのだよ。
ああ、もう他のチームの試合を見てるときでさえ、そのチームの試合だけ見ていれば良いのに、会場に座っているライバルさえ見つけて手を振っている。
挙げ句の果てに携帯電話を取り出すとメールで会話をはじめた。
緑間は高尾の携帯電話を取り上げた。
 
「あっ、真ちゃん!何するの?!」
 
ニヤニヤと笑いながら、メールを眺めていると携帯を急に取り上げられて高尾は緑間の顔をようやく見た。
じっと見つめてきた視線に少しだけ優越感を覚えながら緑間は高尾の携帯の電源を切って自分のポケットに入れた。
「今日のラッキーアイテムは高尾の携帯なのだよ」
緑間はいつも、おは朝のうらないでラッキーアイテムを気にしている。
そのテレビで高尾の携帯なんていう固有名詞が出るはずはない。
「真ちゃんの嘘つき」
高尾はぷうっとほっぺたを膨らませると、椅子に座ったまま足をブラブラと動かした。
「どうした?高尾」
前に座っていた先輩の宮地が高尾を振り向くと高尾は
「いえ、宮地さんが心配するようなことはないっす」
と苦笑する。
「緑間が何かしたなら、遠慮無く言えよ。すぐに殺してやるから」
宮地は物騒なことを言いながら笑うので高尾は緑間の顔を見るが、緑間はそんな
ブラックジョークに慣れているのか眉ひとつ動かさなかった。
宮地が前を向くと、スッーと高尾の両手が緑間の腕に絡みついた。
びっくりして高尾を見下ろすと、高尾はまたニヤニヤと笑っている。
「嫉妬したんだ」
笑顔のまま緑間の顔を見上げてくる高尾は、じゃれついてくる猫のようでどこか可愛い。
緑間は高尾からなついてくることには慣れていた。
「違うのだよ。お前はせっかくの試合を見ないでメールなんかしてるから取り上げたのだよ」
緑間は軽くため息をつく。
すると高尾が緑間の口を両手で塞いだ。
「あ、だめ!!」
驚いて緑間がじゃれつく高尾を見下ろすと
「ため息なんかついちゃだめだって。幸せ逃げちゃうじゃん」
などと子供のようなことを言う高尾に緑間がようやく目元だけ優しくほころばせた。
それからゆっくりと高尾の手を取って口元から退かした。
高尾の瞳はまだ緑間だけを見つめている。
それをやはり可愛いと思うなんておかしいのだよ・・・
「真ちゃん・・・別に俺、不真面目に見てるとかじゃないんだよ。こう、試合見てると全部視界に入って来ちゃうじゃん。だから相手が手を振ったりしてくるのも見えるからついつい久しぶりだと会話したくなるわけよ」
高尾が懸命に言い訳する。
それさえも可愛い・・・
「だからさ・・・」
「もういい」
緑間は高尾の肩に手を置いた。
「お前のホークアイは厄介だな」
その言葉に高尾が笑顔になった。
「そうでもないぜ。緑間を見つけるときはすぐ見つけられるからすげぇ便利」
緑間が高尾の瞳を覗き込む。
その瞬間宮地が振り向いた。
「緑間!!高尾に何してるんだ?!離れろ!!変態眼鏡!!」
「へっ!変態眼鏡?!!」
緑間が真っ赤になると高尾はゲラゲラ笑い出した。
「うん、真ちゃんって結構スケベだよね」
高尾の言葉に緑間は赤くなった。
高尾の手を掴むと席を立って会場を飛び出す。
通路の人気のないところで、高尾の背中を壁に押しつけるとその唇を強引に塞いだ。
高尾は緑間の口づけに必要以上にのってくる。
舌を絡め合うような口づけを交わしながら、心の中で
『お前が誰のものかよくわからせてやるから』
と繰り返した。
 
おわり

 

昨日のジャンプ読みました。
それぞれのチームがみんな誠凜と桐皇の試合を見てたじゃないですか~
緑間と高尾もおとなしく見てましたが
ふと高尾が取った行動を緑間が気にしていたらと思ったら
もわもわっとしてついつい書いてしまいました^p^
高尾は可愛い

もちろん笠松先輩カッコイイです
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プロフィール

HN:
るん
性別:
非公開
自己紹介:
黒子のバスケで笠松と桜井が何故かとても好きです。
でも黄瀬や緑間のキセキも好きです。
もちろん火神や青峰の危なっかしいところも好きで
黒子や他の誠凜メンバーも好きです。
でも一番愛しているのは海常です。。。
ちょっとカオスですがよろしければお願いします。

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