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ちっちっchi

「黒子のバスケ」二次小説です。 管理人の妄想の限り小説を書こうと思います。 ※ホモネタ18禁ネタ多くありますのでご注意ください。また、原作とは一切関係ありません。

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最悪な1日だった。
部活に参加しながら横でニヤニヤしている黄瀬を見てつくづくそう思った。

拍手[6回]

いっそのこと何かを言ってくれれば否定するのに、黄瀬はただ緑間の顔と青峰を見比べては意味深に笑うだけだった。
緑間はひとりゴールの前でシュート練習をしながら無視し続けていた。
ところが青峰が緑間の側に来て
「パス」
とボールを渡されて、それだけで31本目のシュートが乱れたことが偉く腹立たしかった。
もうこれ以上やっていても集中力に欠ける。
緑間は部長の赤司のところに行った。
「真太郎?」
バスケ部なのに赤司は将棋盤とにらめっこをしていた。
後ろから緑間が近づくと振り返ることもなく、そう言った。
「体調が優れないので今日はこれで帰らせてもらいたい」
赤司は将棋盤から顔を上げずにただ口元を上げる。
「別にここじゃなくても練習はできるし。俺に君たちの時間を拘束する権限はないよ」
肯定とも否定ともとれない返事だが、緑間にはそれで充分だった。
赤司の側から一歩離れると追って声がかけられた。
「チームメイトとして以外の感情なんか真太郎には絶対に芽生えたりしないって考えはどうやら間違っていたらしいな」
単なるカマをかけているだけなのか?それとも本当は色々なことを知っていての言葉なのか赤司という男はそんなものの言い方しかしない。
緑間は一度立ち止まったが、そのまま背を向けてその場を離れた。
どっちでもそれをおもしろおかしくはやし立てるような男ではないので緑間も、赤司に対してはそれ以上何かを言う必要はなかった。
その足でロッカールームへ行くと、なぜか青峰がそこにいた。
汗ばんだ体をロッカーのベンチに投げ出していた。
いつもは練習熱心な男なのに、どうして今日に限って休憩なんかしてるのか・・・
緑間の姿を確認すると青峰が眉根を寄せた。
「体悪いのか?」
思いがけない言葉に青峰の顔をじっと見つめた。
「お前勉強ばっかしてっから体調壊すんだよ。バスケだけやってりゃそれでいいじゃねぇか」
(お前と一緒にするな)
と心の中だけで呟くが当然青峰には聞こえない。
青峰は立ち上がって緑間の肩をポンと叩いた。
「また明日」
それだけ言うとロッカーを出て行ってしまった。
緑間は急に体の力が抜けていく。
そのままちょっとだけボケッとしていたが、ふと我に返ると制服に着替えはじめた。
まんざら悪い一日でもなさそうだなどと考えている俺はなんなのだよ・・・


<続く>



読了、お疲れさまでした。
web拍手をありがとうございます

赤司はいいなぁ~


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プロフィール

HN:
るん
性別:
非公開
自己紹介:
黒子のバスケで笠松と桜井が何故かとても好きです。
でも黄瀬や緑間のキセキも好きです。
もちろん火神や青峰の危なっかしいところも好きで
黒子や他の誠凜メンバーも好きです。
でも一番愛しているのは海常です。。。
ちょっとカオスですがよろしければお願いします。

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