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ちっちっchi

「黒子のバスケ」二次小説です。 管理人の妄想の限り小説を書こうと思います。 ※ホモネタ18禁ネタ多くありますのでご注意ください。また、原作とは一切関係ありません。

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黄瀬の家は公園からすぐ近くにある。
 
※ここからは18歳以上の方のみどうぞ

拍手[3回]


ここで練習をしているとよく誘われた。笠松は殆ど断る口実を見つけられずに、のこのこと黄瀬の部屋に連れ込まれていた。
ただ家に行くだけならどうと言うこともないのだが、家に行くとその流れで大体黄瀬と体を重ねてしまう。だから黄瀬がそう言いだしただけで笠松はそんな淫らな想像をしてしまう。そんな自分が嫌いだった。
「先輩?最近俺が誘うと真っ赤になるっすね」黄瀬は余裕の笑みを浮かべている。
それがくやしくて今度は背中に蹴りを入れてやった。
「痛いっす」涙目で訴えられて少しだけ気持ちがスッとした。
だがそのままなつかれると不思議とそれを拒むことができなくて黄瀬に唇を塞がれた。
こんな往来でもしも誰かに見られたら変だと思われる。いつだって笠松には理性が働いている。それなのに黄瀬は馬鹿みたいに力強くて、一度腕の中に収まるとなかなか解放してくれない。それでも笠松はポカポカと黄瀬の胸を拳で叩いた。
どっちが諦めるかはケースバイケース。
今回は黄瀬の方が解放した。どうせ部屋に行けば好きなだけ笠松を抱きしめられると思っての解放だった。
「先輩、じゃ行きましょう」
ニコニコと爽やかに微笑まれてもその笑顔の裏に見え隠れする下心が不純だ。
そうとわかっていても、笠松は黄瀬に従って歩き出した。
歩いてすぐに黄瀬の住んでいるマンションの前に来ると黄瀬は笠松を振り返った。
「先輩、ジャンケンしないっすか?」いきなりの黄瀬の提案にすぐに「おうよ、負けねぇ」と言っていた。勝負を挑まれると拒めないこの気性を黄瀬は充分心得ている。
いつだってそれを盾にされているにもかかわらず、笠松は勝負を買い続ける。
「じゃいきますよ、最初はグージャンケン」
「ポンッ」
黄瀬はパーを出すだからチョキを出せば勝てると思っていたら、黄瀬はグーを出してきた。
「負けた・・・」
思いがけない脱力感を感じたのは束の間だった。
「えっ・・・お前?!なにを?!」
体がフワリと宙を浮いたかと思ったら高く上がる。黄瀬に抱きかかえられている。
いくら黄瀬よりも背が低いからってこんなに軽々と持ち上げられるなんて悔しい。
笠松は黄瀬の頭をポカポカ叩き続けた。
「痛い、先輩やめてくださいよ。ジャンケン負けたじゃないっすか」
そのためのジャンケンだなんて聞いてない。いや、例え聞いたとしても挑んでいたに違いない。黄瀬はこういうことにかけてはなぜか年上の笠松よりも賢かった。
マンションの入口には幸い誰もいなかった。エレベーターが開いても誰もいない。
笠松は少しだけホッとしてしばらく黄瀬の腕の中でグッタリしていた。
ふと唇にふんわりとした感触が触れた。
黄瀬がこんなところでキスをしてくるのに気づいて慌ててまた黄瀬の頭を叩く。
「痛、痛いっすよ~」
黄瀬は諦めるとドアが開いた。開く前で本当に良かった。それからここにも誰もいないことを神様に感謝した。
黄瀬は片手で軽々と鍵を開けるとドアを開く。笠松を抱きかかえたまま部屋へと入っていった。
「まるで俺たち新婚みたいっすね」笠松は何かを言う代わりにその頭をもう一度思い切り殴る。それでもめげない黄瀬は笠松を抱きかかえたまま、寝室へと向かっていく。
「黄瀬、ちょっ、ちょっと待て、落ち着け。たった今バスケの練習していたんだぞ」
笠松は黄瀬が笠松を下ろそうと思っている場所に気がついて懸命に説得を始めた。
「だから?」「だから汗かいてだな・・・」
笠松が真っ赤になるのを楽しげに見つめている。
「先輩何考えてるんすか?なんかやらしい。じゃあシャワーとか浴びたいっすか?」
それはもっと恥ずかしい。笠松はついにしどろもどろになっていた。

<続く>

読了、お疲れさまでした。
web拍手をありがとうございます。
黄笠はやっぱり書いていて楽しい。黄瀬は絶対優しそうなヘタレだけど
Sだと思います。

拍手コメントありがとうございました。
シャルナーク様
やっぱり黄笠は私も好きなので新たに連載を開始しました。
少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです。
青桜も好きなのでこっちも新連載ができたらいいなと思っています。
どれも結局エロ全開になりそうですが・・・(スミマセン)
またぜひおつきあいくださいませ。
ありがとうございました。
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プロフィール

HN:
るん
性別:
非公開
自己紹介:
黒子のバスケで笠松と桜井が何故かとても好きです。
でも黄瀬や緑間のキセキも好きです。
もちろん火神や青峰の危なっかしいところも好きで
黒子や他の誠凜メンバーも好きです。
でも一番愛しているのは海常です。。。
ちょっとカオスですがよろしければお願いします。

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